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渋谷パルコで開催中「コップのフチ子」展にみる、2015年ファッション×キャラクターコラボの可能性

  • 2015.1.7
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渋谷パルコは、"コップのフチに舞い降りた天使"として2012年7月に発売以来、シリーズ累計700万個以上の大ヒットとなったカプセルフィギュア初の展覧会「コップのフチ子展」をギャラリーXで1月13日(火)まで開催中。入場は無料。

味の素ゼネラルフーヅのャンペーンガール起用をはじめ、意外性ある展開で人気を博した「コップのフチ子」は、雑誌「GINZA」が2014年2月号の通算200号記念特別付録として採用したり、「ネ・ネット(Ne-net)」とのコラボ商品を発売するなど、ファッション業界でも注目を浴びました。

展覧会では、原案者である漫画家・タナカカツキによる"原画のフチ子"や、総勢300体以上の全フチ子さんが一同に集結する"歴代のフチ子"など、ここだけでしか見ることができないレアアイテムを多数展示。また、大きなコップの中に入ってフチ子と一緒に写真が撮れる"フォトスポットのフチ子"や、"ショップのフチ子"では、約100種のフチ子関連グッズや会場限定グッズも販売。全てのフチ子ファンに注ぐ一大イベントとなっています。

画像:渋谷パルコ 公式フェイスブックページ

「WWD JAPAN」(2014/11/24号)でも「儲かる!キャラクタービジネス」として特集されたように、ファッションブランドとキャラクタービジネスとの親和性はひじょうに高く、「ふなっしー」や「進撃の巨人」「妖怪ウォッチ」というトレンド的ものから、「ピーナッツ」「ハローキティ」「ウルトラマン」などの定番的なキャラクターを筆頭に、年々コラボレーション実績も多くなっています。

これは、"ファン・マーケティング"という考え方が背景にあります。優良かつコアなファン・コミュニティを持つキャラクターコンテンツは、その過去実績から数値的な売上も見込みやすいことと、シーズンMDや通常のコミュニケーションではアプローチが難しい、新たな顧客の獲得にも貢献するという大きなメリットがあります。ブランディングとしてネガティブな印象を与えるリスクはありますが、一方で"意外性"ある取り組みによる"話題性"も狙いやすく、ビジネス的な売上とブランドPRという両軸の視点からも有効な手法といえることから、2015年も続くマーケティングトレンドといえるでしょう。

・渋谷パルコ「コップのフチ子展」 http://www.parco-art.com/web/gallery-x/

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