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130年守られる庶民の味! 心和むやさしい甘さの絶品和菓子

  • 2017.10.12

長い歴史を感じるクラシックな店がまえ

東京・王子の緑豊かな街並みにあって、お客さんがホッとするような和菓子店を目指す「石鍋商店」。軒先にはたくさんの植物が置かれ、老舗らしい置き物や立て札が並んでいます。

店内には、江戸時代のオリジナル版画を季節に合わせて展示。店主が歴史に精通しているというのも納得です。時代劇に登場する甘味処に入り込んだような、懐かしさを感じる雰囲気を味わえます。

先人たちの技術と伝統を大切に守り現代に伝える

お店は明治20年代創業。当時、飛鳥山や音無川沿いに多くの茶店が点在していました。そんな中、「石鍋商店」もこんにゃくやところ天、久寿餅を提供する商いを始めます。創業以来の製法を守りつつ、近代設備を積極的に取り入れながら今に至りました。

特に看板商品である久寿餅は、江戸時代の製法を再現。現代でもおいしく食べてもらえる甘味づくりに勤しんでいます。

原料からすべて手作り! ヘルシーで奥ゆかしい和菓子

作られるお菓子は原料から全て自家製。無添加で体に優しい味わいが楽しめます。主力商品は久寿餅と寒天類です。

長く庶民に親しまれてきたロングヒット商品の「久寿餅」、実は発酵食品です。お麩の原料から小麦デンプンを取り出し、約2年ものあいだ発酵させて作られます。

特製の黒蜜ときな粉をかけて食べるとしっとりとやわらかく、弾力ある食感が楽しめます。グルテンフリーで完全無添加。懐かしい味わいが広がり、安心して食べられる和菓子です。

基本を大切に、努力を惜しまぬ姿勢がおいしさの秘訣

ほんのり甘い香りが鼻をくすぐる「酒饅頭」。小さな子どもからお年寄りまで食べられる素朴なおいしさです。

「あんみつ」には、厳選した天草を独自にブレンドした歯ごたえのいい寒天を使用。季節のフルーツと一緒にどうぞ。

昔から伝わる製造手法を引き継ぐ一方、季節ごとの特色を出せるような努力も怠りません。手間がかかるので提供できる和菓子に限界はありますが、基本に忠実に、変わらぬ味を守っています。

さらに愛され続ける和菓子店を目指してアイデア構想中

お店は30代から上の世代を中心に人気を集めています。ここ数年、王子は12月31日に行われる行事「狐の行列」で有名な地域となり、見物に訪れる外国人の姿も年々増えてきました。

また、従来はテイクアウトの商品販売が主でしたが、最近ではその場で購入した商品を食べるお客さんが増えているとのこと。そういったお客さんのためにも何かできることはないか、現在思案中だとか。一から手作りの商品を作ることで精一杯ですが、アイデアだけは色々と膨らんでいるという「石鍋商店」。これからも長く、注目していきたいお店です。

お店までは、JR京浜東北根岸線「王子駅」北口から徒歩およそ3分。また、東京メトロ南北線「王子駅」から徒歩3分で到着できるほか、都電荒川線「王子駅前」からも歩いて5分の距離です。明治通りからも近く、王子稲荷神社の参道内にあります。昔から親しまれる庶民の和菓子を食べてみませんか?

スポット情報

  • スポット名:石鍋商店
  • 住所:東京都北区岸町1-5-10
  • 電話番号:03-3908-3165
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