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日本であの味が楽しめる?日本製ベトナムバインミーの作り方

  • 2017.10.11

こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。

日本を離れて暮らしていると、日常的な食卓はどうしても一風変わったものになってきます。

和食はあくまでレパートリーの一つになり、さまざまな国の料理を取り入れたフュージョンチックな食事がメインとして並ぶ毎日。周囲に外国籍の人やそのためのレストランが多いからというのも一因でしょうが、何より手に入る材料の影響が大きいようです。

でもこれ、日本で暮らしていても同じかも。日本帰省時に外国籍の料理を作ろうとすると、完全にその材料を集めるのは難しくて戸惑います。

そこで、手に入るものを使ったアレンジ料理が出来上がっていくわけ。今回はベトナムのフランス統治時代の名残でもあるバゲットサンド「バインミー 」を、日本のごく普通のスーパーで手に入る材料で作るレシピをご紹介します。

●1.よりフランス風サッパリ生ハムバインミー

バゲットを使うバインミーは、ベトナムがフランスに統治されていた時代の名残そのもの。ただし、ベトナムで作られるこのバゲットサンドの中身はかなりベトナム風です。

また、バインミーは庶民にとってお手頃な食事という位置づけなので、手の込んだものはなし。中身はシンプルにあるものを挟むだけが基本です。ただ、ベトナムでは当たり前の具材が日本では簡単には手に入りません。

この生ハムバインミーは、日本ではちょっぴり手に入りにくいベトナムテイストの中身より、少しフランスに寄った我が家のレシピです。基本の材料は、「バゲット・生ハム・タマネギ・セロリ・ライム・ナンプラー」。

タマネギはスライスして水で辛みを軽く抜いた後ライムのしぼり汁につけ、そこにナンプラーをプラスします。手に入れば、ここにペイストや粉、固形タイプを水に溶いた「PHOの素」を加えるとベトナムの香りが強くなるのでお試しを。

後は、大胆にカットしたバゲットに材料を挟んで出来上がりです。また、同じく手に入ればレモングラスの葉を挟むことでフランス風からベトナム風にあっという間に変身してくれます。

生ハムのかわりに、蒸し鶏やサラミソーセージなどを使っても美味しく食べられます。アレンジ自在の手製バインミーの基本レシピとしてご利用ください。

●2.和風テイストでクラムバインミー

次のバインミーは少し和風。ベトナムをはじめとした東南アジアでは海老が安く手に入りますが、日本では美味しく立派な海老は高価です。そこで、目をつけたのがアサリ。

材料は、「バゲット・アサリ・メカブ・大葉・ライム・ナンプラー」。アサリは、ゆがいた状態で売られているむき身のものを使ってメインの具にします。ただ、アサリの独特のニオイや味は好みがわかれるところ。

そこである日、ここにメカブを投入し、大葉を刻んでプラスしてみたら、これが潮の香りと大葉の香りで上手に中和し合ってくれました。

このままだと完全に和風サンドになってしまうので、メカブの味付けにはナンプラーを使用します。そして、ライムの絞り汁は必須。もちろん、PHOの素があれば、さらにベトナム風味が増します。具材はボウルで混ぜてしっかりと味付けしてからバゲットに挟みます。

アサリのかわりの具として、海老はもちろん、貝ヒモやボイルホタテ、より簡単にチクワでもOK。メカブのかわりにモズクもいけます。レモングラスが手に入る時は、大葉のかわりにレモングラスを刻んでプラスすれば、味はぐっとベトナムバインミーに近づきます。

●まとめとして

本来のバインミーは薄味のものが多いのですが、日本のサンドイッチを食べ慣れていると、ちょっと物足りないと思うはず。ご紹介しているレシピでも、マヨネーズやマスタード、塩やコショウは原則使いません。そのかわり、ナンプラーをたっぷりといれます。これ、日本で手に入れやすいタイのナンプラーで十分ですが、もし見つけたらベトナムのナンプラーを使うと、さらにベトナムバインミーに近づきます。

また、今回は日本帰省時にレモングラスに一度も出会えなかったので、レモングラスなしのレシピとしてご紹介しています。

レモングラスなしでも美味しいけれど、入れたら入れたで、「あ~、ベトナム~」な味になるので、手に入れられれば是非加えてみてください。

アレンジとしてパクチーをプラスしてもいいし、ミツバでもなかなかの仕上がりとなります。味に辛みパンチを加えたい時には、タバスコが合います。手近なところで手に入る材料や調味料でいろんなバインミーアレンジを楽しんでみたいですね。

●ライター/さとうあきこ

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