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最近イマイチな人におすすめ…“厄除け”菓子の世界!

  • 2017.10.2

最近イマイチな人におすすめ…“厄除け”菓子の世界!

見て楽し、食べてうれしい、口福の縁起菓子。願うは、厄除け・盛運!
泰平の世となった江戸時代。砂糖が安定して流通し、都市や城下町では庶民の間にもお菓子文化が花開きました。病気を避け、福を呼び、幸せになりたいと望む人々の気持ちを投影した縁起担ぎの菓子が次々生まれ、今も受け継がれています。
そこでここでは、虎屋文庫・森田環さんが“厄除け・盛運”菓子をピックアップ!

辻占

古の時代、夕暮れ時に道の辻に立ち、すれ違う人の会話から未来を占うことを辻占と呼んでいました。江戸に入り、おみくじの紙片が入った辻占煎餅なる菓子が生まれ、かりんとうや豆など種類や形も豊富に。いつの世も占いは不動の人気。

ハトマメ屋「金トキ豆・そばこ豆」
マメの形をした小麦粉の焼き菓子は、ほんのりとした糖蜜の甘さと香ばしさが特徴。おみくじの紙と一緒に三角の袋に入っている。各10包入りで1袋¥453。●福岡県朝倉市宮野1910‐3 TEL:0946・52・0036 9:00~19:00 水曜休

運盛

南京(かぼちゃ)、人参、蓮根など、冬至に食べると滋養に良いとされる食材「冬至の七草」の共通点は、どれも「ん」が2度つき、「ん」で終わること。この日を境に日照時間が延びていくことから、運気も復活すると信じられ、「運盛」と呼んで縁起を担ぐ風習があります。

博多運盛「運盛饅頭」
野菜餡(南京、隠元、レモン、蓮根、銀杏、大根、金柑、人参)が入った運盛饅頭は店頭販売のみ。8種箱入り¥1,998。同じ餡を挟んだ「うんどら」(8種入り¥1,360)は地方発送可。●福岡県福岡市博多区上川端町12‐31‐1F TEL:092・282・0017 10:00~19:00 日・祝日休

茅の輪

年中行事に合わせ、寺社の参道では多くの厄除け菓子も誕生しました。6月の神事・茅の輪くぐりは、輪を通ることで罪穢れや疫病を祓い無病息災を祈るもの。愛知・津島神社の名物「くつわ」はこの茅の輪を模して生まれた神聖な菓子です。

角政「くつわ」
もち米とうるち米の団子を蒸し、砂糖とゴマを練り込み揚げたくつわは1包み¥540。くつわと並ぶ名物、揚げ菓子「あかだ」も無病息災を願う神饌菓子。●愛知県津島市馬場町7 TEL:0567・26・2857 8:00~19:30 無休
森田 環さん もりた・たまき 室町時代後期創業の和菓子店『とらや』にある資料室「虎屋文庫」の研究主査として、和菓子文化の歴史調査や資料収集などを行っている。
お菓子の価格はすべて税込みの金額です。
※『anan』2017年10月4日号より。写真・山口 明 スタイリスト・荻野玲子 構成、文・つるや ももこ
(by anan編集部)

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