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ルール決めが大切!? 小学生の子どもを不安なく“留守番”させるコツ

  • 2017.9.27
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こんにちは、ライターのNANARUKAです。

お子さんが小学校に入学すると増える心配事のひとつとして、子どものお留守番をどうするかということがあります。

積極的に子どもを一人きりにしようと思わずとも、学校内活動や習い事など、子どもが一人で行動する時間が増えれば、 仕事やきょうだいの送り迎え、日々の用事など、多かれ少なかれ子どもを一人で置いておかなければならない場面に遭遇することもしばしばです。

ネットやTVなどで、さまざまな事件や防犯の知識は耳にするものの、住んでいる地域や環境によっても対策は異なり、実際には全く違った問題点が見えてくることも多いのではないでしょうか。

そこで今回は、小学生以上のお子さんをお持ちのママさん方に、「子どもに初めてお留守番させたとき」「子どものお留守番中に困ったこと」「子どもが不安を感じないための工夫」などをインタビューしました。

何がきっかけで、どんな問題があったのか……などの体験談を知ることで、予測や解決策などを考えるきっかけにしてみてください。

●子どものお留守番デビューは小学生。「徐々に慣らすべき」との声多数!

『1年生から学童クラブに入っていましたが、学年が上がると習い事の日数が増え、私の仕事復帰もあったため、3年生で学童クラブを辞めてお留守番生活に。お互いの安心のために子ども用の携帯電話を持たせましたが、不安なことがあると何十回でも電話をかけてくる ので仕事中のこちらも困るし、出てもらえないと娘はさらに不安を募らせ、私が帰宅すると泣いている日もしばしば……。

いくら携帯を持っていても最初から一人きりで長時間は無理だと考え直し、可能な範囲でおじいちゃんやおばあちゃんに家に来てもらうことにしました。そのうち自分から「もうひとりでも大丈夫」と言ってきたので、こちらも安心して留守番を任せられるようになりました。その後も定期的に防犯対策を話し合い、意見交換をするなどして、娘の不安はつねに取り除く ようにしています』(39歳/3年生女の子のママ)

『私が近くのコンビニに買い物に行く間の、数分間程度の留守番は幼稚園のころから何度かさせたことがありましたが、臆病な娘は短時間でも一人きりになることをいつも嫌がっていたので、小学校入学後も、私は娘の下校までには必ず家に戻るようにしていました。しかし、娘が3年生になった際に私がパートに出ることになり、シフトによっては私の帰宅が娘より遅くなることも。

そこで娘とよく話し合い、緊急時の対処や来客時の約束などを決め、最初は週に1、2回、30分程度のお留守番から始めました 。固定電話の扱いも教え、時間を決めて電話をかけ合うなどしながら少しずつ慣らし、4年生になった今では週4日は5時まで働けるようになりました』(40歳/小学4年生女の子のママ)

『最初は嫌がっていたものの、2か月も経つと、お友達の家や公園にどんどん出かけてしまうようになり、薄暗くなってから私が帰宅しても家の中は空。どこで何をしているのか、何時に帰ってくるのかもわからない日が増えました。気ままに遊び、帰宅後は宿題もしないでテレビの前でゴロゴロ。

これではダメだと思い、夫婦で話し合い、お友達の意見も参考にするなどして本人とも時間をかけて話をし、約束事を決めて 軌道修正しました。小学生なんてまだまだ親が管理しなければいけない時期。周りの意見をよく聞いてみて、放っておきすぎたと反省しました』(42歳/5年生男の子のママ)

これらの体験談から“お留守番”とは、いつかは経験することではあるかもしれません。

けれど、大人の都合で何の前置きもなく、ある日突然に一人きりにさせる、ということは避けるべきでしょう。

それまで何の予備知識や経験のない子にとって、「○時まで待っててね!」「インターホンが鳴っても知らんぷりしておいて」「電話が鳴っても出なくていいからね」「地震が来たらテーブルの下に隠れるのよ」などと一気に言われても、すんなり頭に入るわけがありません。

かえって不安や恐怖の気持ちが増大し、非常に大きなストレス となって心に残ってしまうかもしれません。

「もう○歳なんだから一人で留守番できるでしょ?」「お友達もみんなお留守番してるんだから」……というのは理由になりません。

その子なりの成長や経験を見極め、不安を取り除くことから始めましょう。最近では“子どもの防犯”をテーマにした教育番組もあるので、子どもと一緒に見て参考にしたり、意見交換したりするのもよいですね。

●声を大にしては言えないけれど……。早いデビューの声も続々

『上の子が幼稚園に通っていたときのお迎えは毎日2時半でした。その時間、午前中に公園遊びや児童館で遊び疲れた下の子はお昼寝の真っ最中。入園したばかりのころは毎日起こしてお迎えに連れて行っていましたが、当然機嫌が悪くてグズりっぱなし。暑い日や寒い日、雨降りの日にもよく泣きわめかれ、相手をするのも大変だったので、その後ちょくちょく、下の子がお昼寝しているときは家に残して出る ようになりました。

玄関までの廊下に出られないようにリビングに柵を設置し、危険なスイッチ類に届かない工夫をするなど安全対策は十分なつもりでも、家に戻るまでは気が気ではありませんでした。そのうち、成長とともにお迎えへも連れて行けるようになったので、一時的なものでした』(35歳/1歳男の子、5歳男の子のママ)

『3番目の末っ子は現在4歳ですが、今季夏休みの間、上の子2人の習い事の送り迎えが多いときには1日に何度もあったので、家に一人で待っていてもらうことが多かったです。とはいえ、留守中に災害が起きたり思わぬ事故が起きたりすることを考えると、できれば一人にはしたくありません。

そのため、お昼寝後におやつとトイレを済ませ、お気に入りのテレビをつけたのち、30分間を限度 に用事を済ませたら大急ぎで戻っていました』(40歳/11歳女の子、7歳女の子、4歳男の子のママ)

最悪の事態を想定しつつ、罪悪感を抱きながら少しの時間に限ってお子さんを家に置いているというママさんも多いようですが、どんなに注意を払って予測していても、時に子どもの成長は思いがけない行動を引き起こす、ということも決して忘れてはいけませんよね。

“踏み台を使って高い場所にある物に手を伸ばすようになった”、“押す、引く、だけでなく、回すこともできるようになった”……。

そんな、本来喜ばしい子どもの成長が悲しい事故を引き起こす ことになってしまわないように、せめて小学生になるくらいまでは、どんなに大変でも一緒に行動した方がいいのかもしれません。

●お留守番の子どもには“書き留める”が一番。賑やかな演出で不安も払拭!

最後は、子どものお留守番を安全に、円滑に進めるためのアイデアを伺いました。それぞれの家庭で、その子に合ったさまざまな工夫をしているようです。

『言い聞かせても忘れ、ささいなことで不安になるのが子どもだと割り切って、チャイムや電話が鳴った場合、地震が起きた場合など、さまざまなシチュエーションを想定して対処を箇条書き にして子どもの目線の高さに貼っておきます。

その内容を元に「さらにこんなときはどうする?」「こうなった場合はこうしてね」と会話をし、複数の連絡先も記しておけば、いざというときに子どもも慌てたり困ったりしなくて済みます』(44歳/5年生男の子、2年生女の子のママ)

『子どもにお留守番させる日は、いつも寝室に置いてあるぬいぐるみたちを黙ってリビングに置いておき、おやつも多めに。お気に入りのDVDやゲームも自由に使えるようにテーブルに並べておきます 。

以前「ぬいぐるみさんたちも一緒なら寂しくないでしょ?」と聞いたとき、「そんなのいらない。一人で大丈夫だもん!」と強がっていて逆に心配になったので、不安になったら何も言わずに置いておくようにしました』(33歳/2年生女の子のママ)

『事前に約束事を決め、その約束どおりできるだけ自分で考えて行動するように言いますが、もしものときのために、両親、おばあちゃん、学校、近所のお友だちの電話番号を一覧にして貼っています。一人きりではないという安心感 につながっているようです』(38歳/4年生女の子のママ)

わが子の安全を確保することは親にとって当然ですが、特にお仕事をお持ちのママさん方にとっては子どもの時間に合わせてばかりもいられず、悩ましい問題ですよね。

私たち親世代が子どもだったころと比べると、環境や社会情勢も大きく変わっています。過去の常識にとらわれず、現在の事例や傾向をよく理解したうえで、冷静に柔軟に対策を考えたいものですね。

次第に日が短くなっていくこれからの季節、改めて家族みなさんで話し合ってみてはいかがでしょうか。

●ライター/NANARUKA(フリーライター)
●モデル/赤松侑里(さゆりちゃん)

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