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学ぶヒントの宝庫! 地球儀が子どもにもたらすメリットと意外な活用法

  • 2017.9.19
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こんにちは。子育て支援を専門にする臨床心理士の今井千鶴子です。

皆さんのお家に“地球儀”はありますか?

「頭のよい子の家には地球儀がある」と主張する専門家もいますので、教育熱心なご家庭では地球儀は定番アイテムかもしれません。

ただその一方で、「地球儀を買ってはみたもののあまり使っていない」「ホコリがかぶったままインテリアの一部になっている」といったご家庭も少なくないように感じます。

そこで今回は、お子さんが楽しめる地球儀の活用法についてお伝えします!

●“頭のよい子の家には必ず地球儀がある”は本当なのか?

科学的なデータがないのでなんとも言えませんが、確かに頭がいい人の話を聞くと地球儀のエピソードがよく出てきます。

私は、謙遜でもなんでもなく、頭がいいと言われたことはありませんでした。

当然、地球儀が家にあっても興味はなく……一般企業で働いた後にオーストラリアでボランティアの日本語教師アシスタントをすることになり、初めて世界地図をじっくり眺めたぐらいです。

そんな私ですので、社会や理科が得意ではなかったというのが正直なところです。

一方、夫はというと……この記事を書くために地球儀のことを聞いてみるといろんなエピソードが出てきました!

たとえば、子どものころからおじいちゃんに買ってもらった専門家用の地球儀で太陽や他の惑星との関係を考えたり、世界のことを調べたりしていたそうで、社会や理科が今も好きなのだそうです。

確かに、私が地球儀を買ってきたときも、すぐに子どもたちを集めていろんな楽しい実験を見せていました(後ほど紹介します!)。

このように、多少大げさかもしれませんが……地球儀に興味を持っていると知らぬ間にいろんなことに興味が広がり 、頭がよくなる方向に進んでいくのではないかと思います。

ただ、地球儀を置いておくだけで興味が広がるというわけではありませんので、これから紹介する活用法をぜひ参考にしてくださいね!

●あまり知られていない地球儀の活用法

最も一般的な地球儀の活用法は、TVなどで紹介された国を地球儀で調べてみるというものではないでしょうか。

最近は、世界中でロケが行われているバラエティー番組もあるので、さまざまな国に対して興味を抱くお子さんも多いと思います。

わが家では、TVボード上の特等席に地球儀を置き、知らない国を耳にするたびに場所を調べられるようにしています 。これだけでもさまざまな国について学ぶことができます。

また、これもポピュラーな方法ですが、恐竜好きのお子さんなら恐竜が発掘された国を調べたり、動物好きなお子さんなら動物が生息している国を調べたりすることもできます。

販売されている地球儀の中には、各地で見られる動物のイラストが描かれているものもあります(例:中国にはパンダ)。

動物に興味のある小さいお子さんなら、初めての地球儀としてよいかもしれませんね。

このようなことだけでも十分楽しめると思うのですが、ここからは渡辺一夫さんの著書『地球儀で探検! まわしながら新発見をしよう』を参考にしながら、あまり知られていない地球儀の活用法を2つご紹介します。

●(1)2点間の距離を測る

『地球儀で探検! まわしながら新発見をしよう』の中では、東京・バンコク間の距離を測定する方法が紹介されています。

たとえば、“縮尺から測る”場合、“紙テープ”を球面にあて、東京・バンコクにしるしをつけ、その長さを測る方法が説明されています(長さは11.6cmでした)。

縮尺4000万分の1の地球儀ならば、地球儀上の1cmは実際の地球での400kmにあたるため、11.6cm×400km=4640kmであるとのことです。

このように、紙テープを用いることで2点間の距離を簡単に調べることができる のはうれしいですね! 数の勉強にもつながります。

ちなみに、販売されている地球儀の中には、距離などを測定できる“地球儀スケール”があらかじめ付属されているものもあるようです。

さまざまな地球儀がありますので、お子さんの好みや発達にピッタリな地球儀を選べるといいですね!

●(2)昼と夜・時差を理解する

地球儀が届いてすぐ夫が子どもたちに教えたのが、この昼と夜の仕組みです。

暗い部屋の中で地球儀に懐中電灯をあてて、光の当たっている部分が昼、当たっていない部分が夜だと教えていました。

まだ幼い子どもたちですが、太陽の役割についてうっすら理解できたようで、赤道に近い国はなぜ日照時間が長いのかを私に一生懸命説明してくれます(笑)。

教科書の文字だけでは理解しにくいことでも、実際に目にして体験することで楽しく学ぶことができる と思います。

この他にも、夫が子どものころにやっていた地球儀の遊びをいくつか紹介したいと思います。

【(a)地球儀にある大陸の輪郭を紙に写して切り取り、平面のオリジナル地図を作成する】
中学生になると、平面地図の種類について習うと思うのですが、立体的なものを平面にするときにどうしたらいいかということを一緒に考えながら工作すると、国の配置や大陸の形などについても理解が深まります。

【(b)地球儀を参考に、月や惑星を作って天井に吊るす】
夫は昔、宇宙飛行士になりたかったそうで、このようなことをして遊んでいたそうです。子どもたちも宇宙飛行士に憧れているので、地球儀と月を作って天井に吊るし、月の満ち欠けについて実験しようとしています。

ちなみに……初めて地球儀を目にした息子は、日本を見つけて「ちいさっ」とその大きさに驚いていました。

そして、日本以外にもさまざまな国があることを知り、「行ってみたいな」と目を輝かせています 。それだけでも、地球儀を買ってよかったなと思っています。

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いかがでしたか? 今回はお子さんが楽しめる地球儀の活用法についてお伝えしました。お子さんと楽しく学ぶヒントになったらうれしいです!

【参考文献】
・『地球儀で探検! まわしながら新発見をしよう』渡辺一夫・著

●ライター/今井千鶴子(臨床心理士)
●モデル/藤本順子(風悟くん)

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