1. トップ
  2. 恋愛
  3. 無意識に奪っていない? 夫の不倫につながる「家での居場所」

無意識に奪っていない? 夫の不倫につながる「家での居場所」

  • 2017.9.18
  • 2942 views

© Monet - stock.adobe.com

最近、芸能人の不倫ニュースが毎日のように流れていますね。妻の立場としては複雑な思いですが、私が以前秘書の仕事をしていた時、知人男性から「相談に乗ってくれ!」とSOSが来た時は、ほとんどがこの手の話でした。

中には「え!こんな絵に書いたようなマイホームパパなのに!!」と驚かされることもしばしばありました。

見方を変えれば、家ではだらけているパパでも、外に出れば意外に? 魅力的な男性なのだと言うこともできます。しかし当時の私には「一見、何の不満もなさそうなご家庭なのに、なぜ外の女性に目が向くんだろう??」と不思議でした。

しかし、相談を受けているうちに、不倫している男性たちからある共通点が見えてきました。

■不倫している男性誰もが言う、このフレーズとは?
相談してくる男性がみんな異口同音に発する言葉がありました。それは「家に自分の居場所がない」ということです。また、そう感じてしまった理由というのも似ていました。
●男性が「家に自分の居場所がない」と感じる理由
・家の中がフリルのカーテンやピンク色の小物など、自分の好みとかけ離れたもので埋め尽くされてきて、なんとなく落ち着かなくなってきた

・妻と子どもがよく言い争いをしていて、家に帰っても言い争い中は存在を無視されてる

・妻が子どもの勉強を見ることに熱心で、キリがいいところで終わるまで食事が出てこない

・「電気をすぐ消して」「エアコンの温度を上げて」など家にいるとよく妻に注意される

・いつも妻が忙しそうに目の前でバタバタと家事をしている
私にとってはあまりに日常の出来事すぎて「えっそんなことぐらいで!」と思っていたのですが、上記に挙げたような話は非常にたくさん聞きました。

■女性以上に「大事にされたい」気持ちが強い男性
その後、心理学の勉強をしてカウンセラーの仕事を始めてからも不倫問題の相談はよくお受けしますが、男性の方が自分の家庭について話すことは、先ほどの「家に自分の居場所がない理由」と似ています。

女性は「家事も仕事のうち」という認識がありますから、家にいても「あれをしなくちゃ、これもしなくちゃ」と思考がフル回転しているのが日常となっていますが、男性は“家=のんびりリラックス”するところ、という認識が強いのでしょうね。

とくに仕事もしている女性からすれば「ただでさえ忙しいのに子どもの面倒も見ているんだから、大人のアナタは自分の面倒くらい自分でみてよ!」と言いたくなりますが、男性は女性以上に「労ってほしい、大事に扱われたい」という思う傾向が強いように思います。

© auremar - stock.adobe.com

よく「あげまん女性を目指す方法」などが雑誌やネットに出ていますが、だいたい「夫に感謝の気持ちを示そう」「夫の好きな料理をすぐ出せるようにしておこう」など、正直「そこまでしてあげなくちゃダメなの?」というくらい「夫第一、最優先」のアドバイスが書かれています。

でもあれは確かにその通りと思います。家で「一番に扱われる存在」でいてこそ、家族のために頑張れるのが男性なのでしょうね。

■「大事にしているよ」という気持ちを示してあげよう
私が今までお受けしたご相談を通しての感覚ですが、たとえ「家に自分の居場所がない」ということがあったとしても、妻に対する愛情や気持ちがすでに全くないために、不倫関係に陥ったという男性は10人に1人くらいです。さらに離婚することも真剣に考えている男性は100人に1人くらい。ほとんどの男性は、妻に大きな不満があるから、他の女性に目を向けているのではないケースが多いです。

それならば、家の中に小さくても夫の居場所を確保してあげませんか。ダイニングの椅子、テレビの前のソファなど一番居心地の良さそうな場所を「夫の定位置」にして、家に夫がいるときは他の家族はそこに座らない「聖域」を作ってあげるのです。

夫が帰宅したらどんな状況であってもいったん「お帰りなさい。お疲れさま」と声をかけて、定位置にお茶なりビールなりを置いてあげましょう。

その後子供とケンカの続きをするなり家事を続けていたとしても、夫は「自分は大切にされている」と感じるのではないかと思います。

結婚生活も長くなると、いつまでもラブラブな関係でいることは多くないですが、だからといってただの同居人になるのもあまり楽しくありませんよね。夫にとって心地よい居場所を作ることで、妻の愛情を示してあげてくださいね。

(佐藤栄子)

の記事をもっとみる