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シャツやバッグも、周りとは一味違うものを!オリジナルテキスタイル

  • 2017.9.18
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「kakapo(カカポ)」は、日本国内の生産にこだわるオリジナルのテキスタイルブランドです。シャツを中心に、テキスタイルの可能性を広げるプロダクトを展開しています。金曜と土曜だけオープンするアトリエショップがあると聞き、デザイナーのカネイチヨウコさんに会いに行ってきました。

ゆっくりと過ごせる居心地よい空間

京王井の頭線の新代田駅から歩くこと3分ほど。とあるマンションの半地下スペースがkakapoのアトリエショップです。外からは中が見えにくいので、最初はちょっと入りづらいな…と感じるかもしれません。でも、ドアノブ替わりのハギレの束を引き、木製のドアを開けてみてください。kakapoのテキスタイルとシャツなどのプロダクトが並んでいて、ヨウコさんが笑顔で迎えてくれます。入口側はガラスを多用した造りですが、地下にあるからか、空間そのものに守られているような、不思議な居心地のよさを感じます。

早過ぎるスピードから自分のペースへ

kakapoがスタートしたのは2012年のこと。その前は、ヨウコさんはファッションの世界で使われる生地をデザインしていました。ファッションの世界は、シーズンが変わるたびに流行を取り入れるため、目まぐるしくつくるものが変わります。
「早過ぎるスピードが嫌で、自分のペースでやりたいと思いました」と、ヨウコさん。
kakapoでは、シーズンに合わせて新作を出すことはしません。生地そのままでの販売はもちろん、シャツやバッグ、椅子の座面クッションなどに姿を変えて、お客さまにすべて“お嫁入り”するまで販売し続けて、セールはなし。1年に5~6回開催している都内でのイベントのほか、地方の期間限定ショップやインテリア雑貨店などでも販売を続けています。

風景からインスピレーションを受けて

ロールになった生地を広げてみると、「ん?これって電信柱では」とか「これは何かの建物かな?」と興味をそそられる柄ばかり。
デザインについて質問すると、「風景からインスピレーションを受けることが多いですね」という答が返ってきました。たとえば『カナガワ』と名づけられたテキスタイルは、新幹線の車窓からの風景。『工事現場』は、ネーミングのとおり工事現場の風景をデザインしたものです。大胆な構図が多いのでバッグやポーチといった小物の場合、どこで切り取られているかで印象ががらりと変わるのもおもしろさの一つです。

今回の<前編>に続き、<後編>では、ブランド名の由来のほか、デザイナー・カネイチヨウコさんのものづくりへのこだわりに迫ります。
writer / 酒井 牧子 photo / 酒井牧子

取材協力

「kakapo」
住所:東京都世田谷区羽根木1-19-6-B1F
電話:03-6873-9730
営業時間:金・土曜11:00~18:00
https://www.kakapo.jp/

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