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上質な音楽とともにある、美のうたかた。「ショーメの祝宴」

  • 2017.9.14

結婚式、舞踊会、社交界のパーティ、オペラ座の宵……のどかだったり荘厳だったり、あるいは陽気に、と幸せな時間の場には音楽がある。タイプは異なれど、人々の心にさまざまな思い出を残すような上質の音楽が奏でられる世界の4カ所を、ショーメは新しいハイジュエリーコレクションのテーマに選び、感動と美のうたかたの瞬間をデザインした。新しいコレクション名、それは「ショーメの祝宴」。

というわけで、お披露目会場に選ばれたのはパリ12区にある「遊園地博物館」。回転木馬、射的、ギャルソン・レース、変装写真館などが自由に楽しめる“縁日”が招待客のために夜遅くまで催される中、ハイジュエリーのコレクションを身につけたモデルたちがショーを行った。趣向を凝らした会場内では、新作ジュエリーをつけた女優のベレニス・ベジョーやイットガールのジャンヌ・ダマスなどのセレブたちが、新作をつけて“縁日”を楽しむ姿も見受けられた。

ジェエリーのお披露目となったパーティ会場。当日ゲストたちはヴァンドーム広場のショーメのブティックの前から、レトロなバスに乗って行き先が明かされぬまま秘密のパーティ会場へと。

このコレクションがオマージュを捧げる4カ所と、それぞれのジュエリーのテーマを紹介しよう。「英国の田園風景」は音楽祭が開催される英国のグラインドボーンから生まれたジュエリー。クラシック音楽を求めて、毎夏ロンドンの社交界がサセックスの田舎グラインドボーンに移動する。彼らは幕間には芝生の上で新鮮な風に吹かれてピクニックバスケットを広げ、田園の中で洗練の時を過ごす。イギリスの伝統生地タータンチェックが大いなるインスピレーション源となっているシリーズである。ミラノ・スカラ座にインスパイアされたジュエリーは「情熱のアリア」。オペラレッドとゴールドが彩る劇場に響き渡るオペラのアリアから、ピジョンブラッドと言われる貴重なルビーをはじめ、トルマリンやガーネットといった赤い石のジュエリーが誕生した。ニューヨークでハイ・ソサエティが集うメトロポリタン歌劇場で奏でられるのは、「大西洋かなたのラプソディー」。エレガンスとモダニティが混在する劇場には、狂詩曲がよく似合う。さまざまな石が優しくカラーメドレーを奏でて夜を彩る、そんなイメージだろうか。そして、ウィーンの国立オペラ座でリズムを刻むのは「冬のワルツ」。シュトラウスの曲にのせ、クリノリンで広がるドレスを翻して優美に踊る女性たちのように、ダイヤモンドとパールのジュエリーが曲線を描く。

「英国の田園風景」より。エメラルドとサファイアが織るタータンチェックのリボンがとても英国的。11.74カラットのエメラルドの周囲をチェックのリボンが飾る指輪は、緑の輝きがとても見事だ。

「情熱のアリア」より。ガーネットやルビーの燃えるような赤が、見る人のハートを鼓動させる。

「大西洋かなたのラプソディー」より。モルガナイト、クリゾベリル、インペリアル・トパーズのパステルカラーが美しい。

ダイヤモンド、パール、ホワイトゴールドがピュアな輝きを奏でる「冬のワルツ」。

Chaumet
12, place Vendôme
75001 Paris

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