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備えの準備は出来ている? 防災士が選ぶ最新の防災食ベスト3

  • 2017.9.11
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9月1日は関東大震災に由来し「防災の日」に、そして8月30日から9月5日までが「防災週間」と定められました。9月になると、改めて、いつ起こるか分からない大震災などの災害への防災意識を見直すきっかけになりますね。最新の防災グッズの中でも「防災食品」の種類が大幅に増え、いま注目を集めています。そこで今回は、防災士の資格を持つ筆者が東急ハンズ池袋店に、人気な防災食品3種類について取材しました。

防災食品の最近の傾向

今までの防災食品といえばあくまで“非常食”であり、乾パンといったシンプルな物のイメージが強かったでしょう。しかし、最近では防災食品とは思えないほどパッケージがオシャレになりました。また、味もバラエティー豊かで、食感の固かったものは柔らかくなり、一時しのぎの食品ではなく、長く食べていられるように、味や食べたときの食感が注目されるようにもなっています。しかも、フリーズドライの技術を取り入れ、軽量で持ち運びにも便利で、水道やガス、電気などのライフラインが止まってしまった状況でも食べやすいタイプの物も増えてきている傾向にあります。
けれど、いつもの食事よりは食べた際の違和感が若干あるので、買い換え時などに定期的に食べることで、味にも慣れ、災害時の食事に対するストレス軽減が大切だと考えられています。

1:『缶deボローニャ』

京都・祇園発祥のデニッシュパンの缶詰『缶deボローニャ』は3年間の長期保存が可能です。イージーオープン缶入りなので、缶切り無しで開けることができます。缶を開けて、薄い紙に包まれているパンをそのまま持ち、紙を破りながら食べます。調理の必要なく食べることができますが、「毎日食べても飽きない美味しいパンを」をコンセプトに作られた『缶deボローニャ』は温めると香ばしい香りがします。従来1個入りだったところを、食べ易いよう2個入りへ、味によるカロリーのバラつきを350キロ強にほぼ統一するなど、さらなる改善が続いています。
また、非常食特有の「ボソボソして美味しくない」というマイナスイメージを覆す美味しさを追求し、食べやすいブリオッシュタイプを採用した『備蓄deボローニャ』の場合は5年保存になっています。

2:『イザメシ』

突然の災害時に備えた長期保存食『イザメシ』シリーズには、ごはん、粥、麺類といった主食の他にも、煮物、肉、魚などのおかず、さらに美味しいスイーツと豊富なラインナップが魅力的です。お湯やレンジで温める方法もありますが、そのまま開けて食べることも可能です。スイーツの『あんこ餅』は水が付属していて、餡の粉末とお餅を付属の水で戻して食べますが、もちもちとした食感が美味しいです。惣菜類はしっかりと味がついていて、冷えていても具だくさんなのが嬉しいですよね。東急ハンズの女性スタッフによれば「日頃なじみのある料理が食べられると安心します」との意見もありました。災害という緊急事態でも、慣れ親しんだ料理には心も落ち着くでしょう。保存期間はごはん類が5年で、その他は3年になっています。

3:『永谷園フリーズドライ即席ごはん』

保存期間5年の『永谷園フリーズドライ即席ごはん』はカレー味・ピラフ味・チャーハン味・炊き込み五目の4種類の味が揃っています。実際に味見をした東急ハンズの男性スタッフは「しっかりした味付けなので満足感がありますね」と絶賛の声も。
袋の中には、「ふつう」「やわらかさ」の線が表示されていますので、その線まで水もしくはお湯を注ぐことで、好みのご飯のかたさに調整することができ、子どもや高齢者でも美味しく食べることが可能です。従来の非常食(ごはんタイプ)は水で60分・お湯15~20分ほど時間がかかってしまいましたが、新開発により水5分・お湯3分に短縮できるようになりました。お湯や水がない状態でもそのまま食べられるのが最大の特徴で、スナック菓子のような食べ心地です。『永谷園フリーズドライ即席ごはん』は、例えば1袋でおにぎり約2個分なので、それを1食とすれば、3日分の場合3人だと30袋前後あると良いでしょう。
災害発生時に交通が遮断された場合、救援物資が届くまでの時間や、スーパーコンビニに食べ物が並ぶまでにかかる時間は約3日程と考えられています。そのため防災食品は1週間分の備えがあるのがオススメですよ。
■取材協力東急ハンズ池袋店

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