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ペロタン東京のオープニング第二弾は、イタリアのアーティスト、パオラ・ピヴィの個展

  • 2017.9.7
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6月にオープンしたフランスの現代美術ギャラリー、ペロタン東京。オープンを記念して行われていた現代抽象画の巨匠、ピエール・スーラージュの個展は、大盛況のうちに幕を閉じた。

その熱気が冷めやらぬ中、第二弾としてイタリアのアーティストであるパオラ・ピヴィの個展『THEY ALL LOOK THE SAME』がスタート。ペロタンでのピヴィの個展は、パリ、マイアミ、ニューヨークに続いて今回の東京で4回目。本展では彼女の夢幻的で放逸的な世界を代表する作品がズラリと並ぶ。

“Too late”, 2017. Urethane foam, plastic, feathers. h. 234 x L. 173 x l. 87 cm | h. 92 1/8 x l. 68 1/8 x w. 34 1/4 in. Photo: Attilio Maranzano. Courtesy the artist and Perrotin.

今回もピヴィのポーラー・ベアーたちが一際目を引くポーズで登場。等身大のクマたちの表皮は、ホワイトやエレクトリックブルーなど、様々な色の羽でできているのも特筆すべきポイントだ。またギャラリーの外に広がるスペースとクマたちの構成にも遊び心を感じずにはいられない。

さらに本展で注目したいのは、壁にかけられた羽のついた車輪が回転しているオブジェ。クジャクの丸まった尻尾のように見えたり、アメリカンインディアンのドリームキャッチャーのようにも見えるし、催眠術の振り子を連想させる。ピヴィにとってこの車輪は、羽製のクマに対してのミニマリズムでの対比でもあるのだ。

“Did you rest ?”, 2016. Aluminum, peacock feathers, engine. Diameter : 215 cm | 84 5/8 in (Depth: 17 1/16). Wheel : Ø 61 cm | Ø 24 1/16 in. Courtesy the artist and Perrotin

これまで常識を打ち破る様々な手法で展覧を行なってきたピヴィ。彼女にとって作品の設置自体がアートなのだ。その摩訶不思議な世界観の中に身を置けば、驚きやワクワクした気持ちに包まれることは間違いない。ペロタン東京ではホワイトベアのみの展示だが、ピヴィの作品が展覧されているヨコハマトリエンナーレではカラフルなポーラー・ベアにも出会えるので、あわせて楽しむのがオススメ。

パオラ・ピヴィ個展『THEY ALL LOOK THE SAME』
日時:〜2017年11月11日(土) 11:00〜19:00 月曜・日曜休
場所:ペロタン東京(東京都港区六本木6-6-9ピラミテビル1F)
入場料:無料
ペロタン東京
http://www.perrotin.com/

 

TEXT:Misato Kikuchi

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