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子ども好みの味わいに! 余らせがちな「練乳」を、おいしく使い切るコツ&レシピ

  • 2017.9.2
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今年も猛暑が続き、家でかき氷を作った人も多いのではないでしょうか? しかし、好みのシロップやトッピングを用意しても、使い切れず余らせてしまうことも。「練乳」も余らせがちな食材のひとつですが、実はかき氷やイチゴを食べる以外にも、活用するシーンはたくさんあります。イチゴの季節や夏以外にも、練乳をおいしく楽しむコツをご紹介します。

© Paylessimages,© gontabunta - stock.adobe.com

■練乳の材料は「牛乳+砂糖」
「練乳」と聞くと特別なものというイメージがあるかもしれませんが、その主原料は牛乳と砂糖。つまり、この2つを使う料理には、手軽に応用できてしまうのです。シチューやカレー、卵焼きなど、料理に少し加えるだけでコクが増し、子ども好みの味わいに仕上がります。

お菓子作りにも大活躍で、砂糖の分量を減らして練乳をくわえるだけでOK。とくに簡単なのはミルクプリン。牛乳と練乳、そしてゼラチンだけで完成します。

●「ミルクプリン」レシピ
<材料> 3~4個分
・牛乳…300cc
・粉ゼラチン…3g
・練乳…大さじ1~2

<作り方>
1、粉ゼラチンを水でふやかしておく。水は製品パッケージに書かれた分量に従う。
2、鍋に牛乳と練乳を入れて温める。沸騰しないように注意する。
3、1をくわえて混ぜ合わせ、溶けたら容器へ入れる。粗熱を取り、冷蔵庫へ(1~2時間)。
ゼラチンの量を減らすとやわらかく、増やすと固い食感を楽しめます。好みに合わせて調整してみましょう。
練乳は後からかけることができるので、レシピの分量は少なめにしています。甘みが足りないときにはジャムをかけてもおいしいです。

もっと簡単に作れるレシピもご紹介。火や包丁を使わないので、小さな子どもと一緒に作ることも可能です。

●「マシュマロでつくるミルクプリン」レシピ
<材料> 3~4個分
・牛乳…300cc
・マシュマロ…150g
・練乳…小さじ1~2

<作り方>
1、耐熱容器に材料をすべていれ、電子レンジで加熱する(5分程度)。
2、1を泡だて器などでよく混ぜる、マシュマロが溶けていない場合は再度加熱する。
3、2を容器に入れ、粗熱が取れたら冷蔵庫へ(1~2時間)。
ゼラチンでできたマシュマロを使うのがポイント。
チョコレートやイチゴなどのフレーバー付きでもOKです。これは友人から教わったのですが、ジャム入りのものは固まりにくくなる場合があるそうです。

また、使用するマシュマロによって固まりやすさが異なるので、最初は失敗するかもしれません。その場合は、マシュマロの量を増やしたりして調整してみてください。

マグカップや一人分の耐熱容器に材料を入れ、そのまま冷やすと洗い物が少なくなります。その場合は、マシュマロと牛乳の比率を1:2にして、練乳は後からかけたほうが固まりやすいと感じました。

■ティータイムにも練乳を
ベトナムでは、アルミでつくられた専用のフィルターを使用してコーヒーを淹れるのが定番。日本でも「ベトナムコーヒー」として親しまれています。このコーヒーの大きな特徴は、練乳を使うこと。練乳を入れたカップにコーヒーをドリップするユニークな方式です。

アルミの専用フィルターは通販などでも買えますが、これがなくてもベトナム風の味わいを楽しむことは可能です。深入りした濃い目のコーヒーがよく合います。

ブラジル産などのマイルドなインスタントコーヒーを使う場合は、バターを少しだけ加えてみて。ベトナムではコーヒー豆をバターで焙煎することが多く、少量でも本格的な味わいを楽しめます。バターの量は、ティースプーンに半分程度でも風味がつきます。

ほかにも、紅茶はもちろん、ウーロン茶や緑茶、ほうじ茶とも相性抜群。いずれも濃い目に淹れたものに練乳をプラスして楽しみます。

■練乳入りソースを作ってみよう
練乳はマヨネーズとの相性も良く、混ぜ合わせると濃厚なコクのあるソースになります。我が家では練乳1に対してマヨネーズ3の割合で混ぜるのが基本。ドレッシングや野菜のディップだけでなく、エビマヨやポテトサラダにも使います。マヨネーズの酸味がマイルドになり、食べやすくなると感じています。

大人向けには、一味唐辛子やコショウを振りかけたり、カレーパウダーや粉末のハーブを加えることも。ピリ辛の風味だけでなく、彩りもプラスできます。

■余らせたくなければ自分で作る!
練乳は市販品だけでなく、自宅で作ることも可能です。手間はかかりますが、必要な分だけ作ることができるので、“大量に余らせない”というメリットがあります。

●「練乳」レシピ
<材料> 練乳約100g分
・牛乳 1カップ(200ml)
・砂糖 50g

<作り方>
1、材料を鍋に入れて火をかけ、一度沸騰させたら弱火にする。
2、ヘラなどで混ぜながら煮詰め、とろりとすくえるほどの粘度が出たら火を止める。
3、すぐに鍋を冷水につけて冷ます。
砂糖1に対して牛乳4の割合がベース。量が少なすぎると焦げやすくなります。
材料を耐熱容器に入れ、電子レンジで加熱→混ぜる→再度加熱を繰り返す方法もあるようですが、試したところ噴きこぼれたり加熱時間の調整が難しいと感じました。時間はかかりますが、私にはコンロで作るほうが向いているようです。

練乳ができたら、保存容器に入れて冷蔵庫で保管します。糖度が高いほど保存期間は長くなりますが、保存料などを使用していないので、できるだけ早めに使い切りましょう。

最近では使いやすいチューブタイプもありますが、冷蔵庫にしまい込んだまま次の夏を迎える…なんてことも。気づけば賞味期限が切れていて、また買いなおすということは珍しくありません。練乳はオールシーズン使える調味料。そう考えると、レシピの幅が広がりそうです。
(藤井蒼)

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