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ムスメとえほん【すくすくきろく@kita.acari 第7話】

  • 2017.8.27
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こんにちは、きたあかりです。

ムスメと絵本の初めての出会いは、生後1ヶ月のころ。

まだ目の焦点も曖昧だったムスメに、添い寝して一方的に語りかけるスタイルでした。

最初は絵本を読むこと自体がなんだか気恥ずかしくて、定期的に中年男性ボイスを交えたり絵本をグリグリ動かしたり、ハイテンションに読み聞かせていました。

ムスメも「どうしたんだろこの人…」くらいに思っていたかもしれません。

それでも絵本って、自分が読んでもらった時のことを思い出したり、大人向けの本にはない奇想天外さがあったりして面白いんですよね。

何よりムスメの反応の変化で成長が分かるのが嬉しかったです。

最初は宙を眺めていても、次第に絵を目で追うようになり、笑うようになり、拳で感想を語るようになり…

絵本を奪い取るようになり、折り、曲げ、かじるようになり…。

今思うと、リビングに絵本を置いてたのが良くなかったです。

一応上にものを置いたり手に取りにくい所に置いたりと防御策も取ってはいたのですが、完全にいたちごっこでことごとく突破されていました。

そしてある日、ついに恐れていた事態がおこります。

デストロイ欲旺盛なムスメも、一応何かしてはいけないことをやっちゃった感は感じ取っていたみたいです。

しばし散り散りになったページを無言で眺めたのち、そ…っと寄せ集めていました。

まさか初めてのパズルが絵本になるとは…。

その後もしばらく破る以外の破壊工作は続きましたが、一歳になった頃ついに1人でも絵本を読むようになりました。

ああ、あんなにひたすらかじってた絵本が…! 歯がためじゃなく! 読む対象になってる…! うん…よく見たらちょいちょいかじってるけど…でも読んでるー!

今では絵本読むよー、と本を見せて呼ぶとぱぁっと笑顔になり、小走りで近付いてきてヤンキー座りした上で聴いてくれるようになりました。(三回に一回くらい)

先のページのセリフを言ったり、読んでる最中に次のページをめくったりしてくれます。

乱暴されて日に日にボロボロになっていく絵本ですが、私もムスメもいつも楽しませてもらっています。


(きたあかり)

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