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絶滅から動物を守る撮影プロジェクト「PHOTO ARK」とは?

  • 2017.8.24

自然環境の破壊や汚染、密猟などで絶滅の危機に瀕した動物たちのために、あるひとりの写真家が壮大な計画を実行している。それが、写真家のジョエル・サートレイが中心となって立ち上げた「PHOTO ARK(フォト・アーク)」プロジェクトだ。そして、その活動をサポートする写真集『PHOTO ARK 動物の箱舟 絶滅から動物を守る撮影プロジェクト』が、今月発売された。
このプロジェクトは、世界の動物園・保護施設で飼育されている、約12000種の動物をすべて写真で記録するというもので、現在も進行中。発足は、サートレイの妻、キャシーが乳がんと診断されたことから始まった。妻の病をきっかけに、「死について」「仕事の意味について」、彼は考え、写真家として関わってきた生物たちの状況を変えるために行動を起こさなければならないと感じたそう。プロジェクトの目的は、動物の姿を記録し、発表することで、絶滅の危機にある動物への関心を抱いてもらい、未来の世代に動物の姿を伝えること。サートレイは撮影に25年を費やす予定で、この度、日本で発売された本書制作時には、6000種までを撮影し終えている。本書は、「PHOTO ARK」プロジェクトから、約400種を掲載し、さらに、それぞれの動物の絶滅の可能性について、国際自然保護連合の基準を示している。「ARK(アーク)」とは「箱舟」の意。この「写真版ノアの箱舟」をじっくりと見つめながら、動物たちのために私たちができることを考えてみたい。

『PHOTO ARK 動物の箱舟 絶滅から動物を守る撮影プロジェクト』
ジョエル・サートレイ写真・著 日経ナショナル ジオグラフィック社刊  ¥3,888
*本書購入1冊につき¥50が「PHOTO ARK」プロジェクトに寄付される。
*初回分には、特製「絶滅から動物を守る撮影プロジェクト 応援バッジ」付き。(バッジの種類は選択不可)

背景はあえてモノクロ。動物たちのときに愛らしく、ときに訴えかけてくるようなポートレートは、心に迫るものがある。(左:カラカル 右:シルバーマーモセット)

各動物に説明書きがあるので、今、どのような危機状況に置かれているのかがよくわかる。(左:スマトラオランウータン 右:メキシコオオカミ)

人の手で創ることのできない動物の造形や色の美しさは、惚れ惚れするほど。(左:オウギバト 右:タコクラゲ)

計算され尽くされたグラフィカルな構図は、アートとしての美しさも。(アメリカシロヅル)

●問い合わせ先:
『PHOTO ARK 動物の箱舟 絶滅から動物を守る撮影プロジェクト』特設サイト
nationalgeographic.jp/photoark/

 

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