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「天然」「不思議ちゃん」と言われることに傷つきます【心屋仁之助 塾】

  • 2017.8.15
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メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「『天然』だと言われることに傷ついている」という、アラメさん(45歳・主婦)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。

© naka - Fotolia.com

■アラメさんのお悩み
不思議ちゃんって何なのよ!「変わってるね」「なんか変」「人と違う」「別格に変わってる」「天然天然超天然!」等々。これらは色々な場面で、私が言われてきた言葉です。傷つくし、何なのそれ!って感じで…。どんだけ変なの?私…。

なぜいつもこう言われるのか、自分ではわからないんです。言われなくなるには、どうしたらいいのでしょうか。私の何がそう感じさせているのか…悲しくて傷ついて、つらいです。アドバイスを頂きたいです。

※一部、質問内容を編集しています。

■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんより

ご相談ありがとうございます。高橋かのんです。アラメさんの憤りと悲しさがよく伝わってきました。

これまで言われ続けてきた「変わってるね、なんか変、人と違う、不思議ちゃん、別格に変わってる、天然天然超天然!」。アラメさんは、これらがどんな意味で言われていると思っていますか?

実はその受け取り方が、アラメさんを憤らせ、悲しませているのです。

アラメさんが、どんな受け取り方をしているか。よくあるパターンだと、「変な人」「マイノリティ」「頭、おかしい」「理解し合えない人」「間違っている」「バカにされてる」などでしょうか。

でもね、誰もそんなことを言っていないんです。自分がそう頭のなかで変換してしまっていることに、まずは気づいてみてください。

なぜ、そのように頭の中で変換してしまうのでしょう? 残念なお知らせかもしれませんが、これは実は周りが思っているのではなく、自分が一番、自分のことをそう思ってしまっているのです。

「そんな自分はダメだ」と隠そうとするあまり、「周りにバレていないか」と疑い、「そう思われたくない」と思うあまり、敏感に「そう言われた」と受け取ってしまう…。図星をつかれたとき、人は怒ってしまうものなのです。

「何でそう言われるのか自分ではわからない」というアラメさん。それこそが、ほんまもの、天然ものの証拠です。

世の中には「変わってる」「天然」などと言われたくて、わざとしている人もいるくらいです。そういう人たちは、それらの言葉を「ユニーク」「かわいい」「面白い」「オリジナリティーがある」「あなたに興味深々」といった意味に受け取っています。

つまり、「何を言われたか」ではなく、それを「どんな意味と解釈したか」で、私たちの抱く感情は変わるのです。

言葉をどう受け取るかは、自分に任されています。だとしたら、嫌な意味に受け取るのはやめませんか?

やめるためには、脳内変換してしまう"ダメだと思っている自分"をそれでもいいと認めてあげることです。例えば「変でもいい」「間違っていてもいい」等々つぶやいてみましょう。先にも言いましたが、他の誰でもなく、自分が一番自分をそう思っていて、被害妄想になってしまっているだけ。そう考えてみてください。

「誰かを傷つけようとして、悪い意味でわざわざ何かを言ってくる人」というのは少ないです。ただ思ったことを、他意や悪気がなく、時には褒めたつもりで言うことのほうが圧倒的に多いです。しかも、アラメさんの脳内でそんなふうに悪い意味に変換されるなんて、相手には思ってもみないことでしょう。

人間関係のなかでは、そうしたすれ違いがよく起こります。ですので、嫌なことを言われた…と思ったときには、「事実として何と言われたのか」に立ち返り、自分の脳内変換の癖を知ること。そして「自分が思ったような意味で言われたわけではないかもしれない」と思ってみることが大事です。

心配なら、相手の方に「そういうふうに言われると、私は◯◯と言われている気がして嫌なのだけど、そういう意味なのかな?」と聞いてみてもいいのです。

ちなみに、私もよく「天然」と言われます。初めは、やっぱりアラメさんのように「違うもん」「どこがよ!」と抵抗してましたが、もう受け入れることにしました。どうやら、そうらしいと。

私自身は普通にしているつもりなのに、皆が笑ってくれるし(ウケを狙っているわけではないのに、笑いが取れるし)、「ま、いっか!」という感じです。羨ましい人には羨ましいらしいですよ。

なぜ皆が笑っているのか自分だけわからないときには、理由を聞いてみることもあります。ひとりでキョトンとなっていると、大抵教えてくれますがね。

(※ちなみに心屋塾には「前者・後者論」というものがありますが、そのように言われる方は後者が多いです。こちらもぜひご参考ください)

というわけで、残念ながら「言われなくなるのは無理だ」と潔く諦めましょう! そんな努力はしなくて構いません。普通になろう、としなくていい。あなたの並々ならぬ個性なのですから。そういう姿勢が「自分のよさを受け入れること」になるのです。

自分の個性を認めてしまえば、アラメさんの魅力がもっともっと開花しますよ。みんな違って、みんないい。違うのが当たり前。お互いの違いに、興味を持ちあえたらいいですね。

今度「天然」「変わってる」などと言われたときは、「うん、よく言われるー!」と言ってみましょう!!

・このカウンセラーのブログを読む
(高橋かのん)

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