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結婚に踏み切れない男に“結婚のスイッチ”が入る瞬間とは?

  • 2017.8.11

前回の記事では“付き合っていても結婚に煮えきらない彼”“なかなか結婚に踏み込まない男”についてお伝えした。

……年齢で焦ることがない男性は結婚に対し悠々自適。

しかもタチが悪いことに男は女のタイムリミットや身体のことを切実には考えてくれない。

お家の相続上の問題、継がねばならないものや会社でもあれば「早く結婚してとにかく跡継ぎを作らねば」……と若いうちから意識している男性も中にはいるかもしれないが、一般的には“結婚に対しては焦らず騒がず自分のペースを貫こうとするのが男”というもの。

しかし、結婚を真剣に考えていなかったそんな男があっさり結婚を決めてしまうこともある!!

今回は男が「彼女と結婚しようと思った瞬間」を検証しよう。

俺の職場の上司が彼女を気に入ってしまった

・「俺が結婚を決めたのは職場の上司に誘われその家族と一緒に彼女を連れてスキーに行った時……。彼女はもともと社交的なタイプだったけどそこまでやってくれるとは全く思わなかった。はじめて会う俺の上司や奥さん、そして子どもたちに上手に対応してくれてた。上司の奥さんには『いい彼女さんね~』とべた褒めされたし、上司には『お前もいい加減身を固めろよ』と催促された。子どもたちからは『今度、おねえちゃん連れてウチに遊びに来て!』とねだられる始末(笑)。俺の職場の人間やその家族を大事にしてくれる彼女はまさに結婚相手に最適だと確信したし、コレはもう決めるしかないでしょ(笑)」(30代・商社)

……煮え切らない男性を結婚の方向に導くに手っ取り早いのはこの「外堀から埋める」方法である。“人間関係を円滑に運んでくれる彼女”は男にとって絶対的な存在になれるのである。

そう、彼がこの先もかかわるであろう大事な人間やキーマンに気に入られればこっちのもの。

彼の両親や兄弟、親友、上司……など、彼が信頼を置いてる人の言葉には権威がある。

それらの人に“太鼓判”を押されてしまったら最後、結婚を躊躇する理由も彼女に不満を抱く理由もまるでないのだ。

「……この先もっといい子があらわれるかも」「他の女も見てみたい」なんて戯言など全く通用しなくなくなる。

彼を取り巻く人間があなたに味方してしまえば、結婚に結びつきやすいのだ。

「将を射んとすればまず馬を射よ!」である。

親の病気

・「長年付き合ってきた彼女はいたけど『結婚しなきゃ!』という焦りとか義務感はまるでなかった。でも自分の父親が突然病気で入院した時にそれは覆された。倒れた父親を目の当たりにしてみていたらこの先のことをアレコレ考えさせられた。『早く親を安心させてやりたい』という気持ちと、『もし自分が倒れたらどうなるんだ?』と……。入院している父親を甲斐甲斐しく世話をする母親を見ながら、俺がもし同じ状況になったら誰が面倒見てくれるのか?と、つくづく夫婦の大切さを痛感した。父親が退院したら彼女と早々に結婚する予定……」(30代・技術職)

……「親が生きているウチに親孝行したい」そう思う気持ちは女性だけでなく男性も同じである。

しかし、頭では思ってはいてもなかなかできないのがこの“親孝行”でもある。

それが親の年齢や老いをまざまざと見せつけられたとき「マズイ!」「ヤバイ!」と焦り出すのである。

そして「自分に欠けているもの」が見えたときもまさに転換期であろう。

今は仮に不自由していなくとも「あ、この先困るかもしれない」と思うと、人は襟を正す。

この男性は親の病気によって自分が年をとったときの事やこの先の将来を想像する機会を得た。自分が弱ったときに、伴侶がいることがいかに心強いかを間近で確信したのだ!

幸せな家族像を見せつけられたとき

 

・「俺の学生時代のサークルの先輩はいまでも飲みに行く仲。先輩は数年前に“デキ婚”したんだけども俺にはいつも「結婚なんかするもんじゃないよ~」とか「独身はええな」とか「嫁は怖いよ」とか飲むたびグチっていた。

そんな先輩の家に“先輩の子どもの入学祝い”を兼ねて遊びに行くことに……。そこで見た光景はまさに幸せそのものだった。『めちゃめちゃ奥さんと仲良しやねん!!』あんだけ俺には奥さんのこと悪く言ってたのに、そのラブっぷり!奥さんは良く笑う明るい人で料理は上手いわ、子どもは可愛いわで……。口ではなんだかんだ言っても本当は家族が大好きで暖かい家庭を築いていることを見せつけられたら、なんか自分の方が情けなってきた。こんど彼女の誕生日を迎える日にプロポーズしようと心に決めた」(20代・飲食)

……男性はたとえ友達や知り合いの結婚式に出席したとしても「俺も早く結婚したい」などとは思わないが、「幸せな家族」をみたときは別。

結婚披露宴では「結婚生活のイメージ」が湧かなくとも、その家に遊びに行くことで「結婚のイメージ」が湧くのである。

また独身者は「家族という絆」を見せつけられたときに「自分は何やってんだろう」……と虚しさを覚えるのである。

彼に結婚を促したいなら結婚は良いものだという「幸せのイメージを抱かせてやる」こと。その「見せ場」を作るのもいい方法だ。

転勤を機に

・「彼女が30過ぎたあたりから“早く結婚したがってた”のはそれとなく分かってた。でも自分は家族を持つことになんかえらいプレッシャーというか責任を感じてて……。そんな折、会社命令でいきなり地方に転勤することに。ずっと都会暮らしだった自分はそんな遠いところで、友達もいない場所で、自分ひとりでやってく自信なんて全くなく……かといって会社を辞めるわけにも行かないからこれを機に結婚を決意。彼女に『付いて来て欲しい』と申し込んだ。ずるいかもしれないけどこの辞令のおかげで自分にはどうしても彼女が必要だと思い知らされた」(30代・食品メーカー)

……男性は自分がやりたいことや夢に向かって突進しているときには周りに目を向ける余裕などない。

しかし、逆に“やりたくないことをさせたれるとき”“それが自分の力では抗えないとき”“自分が予期していなかった出来事が起きたとき”に、改めて“大切な人の存在”を認識するものだ。

 

「彼女しかいない」……と。

転勤や転職を機に結婚を決めた男性は私の周りにも幾人か存在する。

男性だって知らない土地でひとりやっていくことに心細さや寂しさを感じるもの。

「人はひとりじゃ生きられない」……と自分の無力さに気づいたとき、なかなか結婚に踏み込めなかった男は年貢を収めるのである。

 

男性は自分に自信が持てたときに結婚するわけでなく、自分に自信が持てないときに結婚する

どうみても結婚する気配がない、いくら付き合っても結婚を決意してくれない“だらだら男”は自分に自信がないのである。

そんな男が結婚を決めるのはアクシデント!

本当は「結論などだしたくない」「めんどくさい」「このままでいい」と切羽詰まる状況になるまで動かないのが男というもの。

周りをみて「あ、このままじゃヤバイかも……」と自分が不安を覚えたときに決断を下す。

“恋愛の延長戦上に結婚がある”と心のどこかで信じている女とは違って男性は、「彼女が好きから」という気持ちより“衝撃”が必要なのだ。

今回の事例のように自分ではなかなか決められずにいたけど、“背中を押されて”“外部からの刺激を得て”ようやく己の重い腰をあげるのだ。

これぞ男の結婚のタイミング!!

……とはいっても、そのタイミングの時に「コイツだ!」と思わせるのは、女のこれまでの業績!

男に結婚を決めさせるのはやはり女の手腕なのである。

体験型恋愛コラムニスト・神崎桃子

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