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プレッシャーになる!? “女性の社会進出”推進に違和感を感じる声3選

  • 2017.8.10
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本当に実現しているかどうかはさておき、近年、「女性の活躍推進」「女性が輝く社会の実現」「女性のキャリアアップ推進」など、働く女性を応援しようとする動きが見られるようになってきました。

でも、そういった言葉や風潮に違和感を感じる、という人も少なくないでしょう。

「結婚や出産をしても女性が管理職になれる環境を」「すべての女性が活躍できる社会に」などと言われて、自分はそんなの目指してないのに……と焦りを感じる女性もいると思います。

そこで今回は、女性の社会進出やキャリアアップが叫ばれる中で、違和感を感じる女性たちの声をご紹介したいと思います。

●(1)産後はパートでほどほどに働きたいのに……

『私はまだ独身で正社員として働いています。近いうちに結婚も出産もしたいですが、そのときに今と同じように働きたいとは思ってません。子どもが小さいうちは専業主婦として子育てに専念したいし、子どもが大きくなってからも経済的に逼迫していなければ週何日かのパートで十分 だと思っています。

もともと働くことで自己実現とか成長とかを目指しているわけではなく、生活のために働いているだけなので……。そういう私からすると、「産後も女性がキャリアを積みやすく」とか「女性の管理職を増やす」とか言われると、正直困惑するというか、私はそんなもの望んでないからそっとしておいてと思ってしまいます』(20代女性/会社員)

働く女性の誰もが管理職を目指してバリバリ働きたいと思っているわけではありません。

プライベートを大切にしながら(むしろプライベートを重視しながら)ほどほどに働きたいと考える女性だってたくさんいます。

十分な収入さえあれば、結婚後は家庭に入って夫をサポートしながら子育てに専念したいと考える人だって少なくないでしょう。

そういった考えの人からすると、あまりに「女性活躍」を叫ばれると、「“女性”と一括りにしないで。私は仕事にやりがいを求めてないんだから……」と焦りを感じてしまうかもしれません。

●(2)専業主婦だって社会貢献して輝いているのに……

『私は10年ほど専業主婦をしています。別に働きたいけど働けなかったというわけではなく、自分と家族の意思で専業主婦になりました。後悔もしていないし、専業主婦として家族を支えていることに誇りを持っています。

でも、女性の活躍推進とか女性が輝く社会の実現とか言われると、女性はみんな専業主婦にならずに社会に出て働けと言われているよう で違和感を感じます。社会が認めてくれないだけで、専業主婦だって立派に社会貢献していると思うし、輝いていると思うのに、なんだか悔しいです』(30代女性/専業主婦)

どうしても働く女性や産後に仕事復帰をして活躍する女性が注目されがちですが、専業主婦だって立派な労働です。

にも関わらず、その頑張りが認められないどころか、共働き家庭が増えてどんどん肩身が狭くなる一方……。専業主婦であることが怠けているかのように揶揄されてしまうことすらあります。

本来、自分がどのような人生を歩みたいかは自分で好きに選択していいはず。しかし、「女性の社会進出」を奨励する動きが大きくなればなるほど、“専業主婦”という選択肢は選びづらくなってしまうのではないかと不安に思う声もあるようです。

●(3)女性にどこまで頑張らせるのかと呆れてしまう……

『女性が活躍できるように働きやすい環境を作っていくとか言っても、結局はこれから人口がどんどん減っていくから、労働力を確保するために女性にも男性と同じように家事・育児をこなしながら社会でバリバリ働いてほしいってことですよね?

「子どもをたくさん産め」「社会に出てバリバリ働け」って、女性をどれだけ過酷な状況に追い込もうとしてるの? と呆れてしまいます。私には今子どもが二人いますが、主人の帰りは深夜近いため、家事や育児はすべて私がやっています。それなのに仕事まで管理職を目指してバリバリ働けなんて言われたら、とてもじゃないけどムリですね』(40代女性/パート)

少子高齢化が進んでいる影響で、女性にはたくさん子どもを産んでもらいたい、将来の労働力としてどんどん活用していきたい、という思いが見えてしまうからこそ、「女性が活躍しやすい社会に」と言われても素直に受け止められない、という人も多いようです。

また、女性に社会に出て働いてもらいたいのであれば、男性の労働環境(時間外労働時間の大幅な短縮や育児休暇の積極的な取得など)も整えていく必要があります。

そうしないと、結局夫の帰りが遅いため家事も育児も女性がこなし、なおかつ社会でバリバリ働かなければいけない……という状況に陥ってしまいかねないからです。

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「女性」と一括りにされてしまうことに嫌悪感を抱く人は多いようですね。

多くの女性が働きやすい環境や社会を作っていってもらえるのは大変喜ばしいことではありますが、すべての女性に「バリバリ働け」というプレッシャーを与えることだけは避けてもらいたいところ。

さまざまな働き方、さまざまな生き方を認め、キャリアを積みたいと望む人には道がひらけるような環境を作っていってほしいなと思います。

●文/パピマミ編集部
●モデル/KUMI(陸人くん、花音ちゃん)

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