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オデオンの裏道で、ジェラートの新しい味と優雅な出合い。

  • 2017.8.10

オデオンの裏通りにジェラール・ミュロのティールーム「L’Amaryllis」ができてから1年後、同じ通りに「Il Gelato Del Marchese(イル・ジェラート・デル・マルケーゼ)」がオープンした。名前から察せられるように、イタリアン・ジェラートのお店。通りに面したガラスを飾る不思議なデコレーションの合間から垣間見えるティールームは、 伯爵夫人(マルケーゼ)のジェラートというだけあって、裏通りに似合わず、とてもシックだ。天井からシャンデリアが下がる空間にアンティークの椅子が並ぶインテリアは、ルネッサンス期のヴェニスがイメージだという。

ジェラートが味わえるスペースとはちょっと気がつかない外観。

ゴールドと大理石……パリというよりイタリアのカフェっぽい内装だ。

イタリアのシエナに生まれたヴェロニカ・スキランテ・モントーロ伯爵夫人がパリで始めた、このジェラートのブランドはリュクス&ガストロノミーというのが特徴。砂糖の使用は最低限の量に止められ、新鮮な季節素材で毎朝作られるアイスクリームとシャーベットは素晴らしい味わいばかり。クラシックなアプリコット、いちご、チョコレートはもちろん、深い味わいのピスタチオ、果物のコンフィをちりばめたアンペリアルなども。店頭でテイクアウトするか、ティールームで座っていただくか……。

ショーケースに並ぶアイスクリームとシャーベット。ヴィーガンやデトックスといったシャーベットも。レモンはソレント産を使用していて、クラシック、ミント,バジリコの3種を揃えている。テイクアウトは1フレーバー3.20ユーロ、2フレーバー4.80ユーロ、3フレーバー6.5ユーロ。自家製三角コルネは、1.50ユーロ。ティールームでは、1フレーバー4.50ユーロ〜。

ちょっと風変わりなのは、“サレ”のジェラートもあること。日によって店頭に並ぶ味は変わるけれど、例えばゴルゴンゾーラ、アボカド、スモークサーモン、トマト&バジリコ……えっ、と思わせるけれど、三ツ星レストランで前菜に添えられて登場しても不思議のない美味しさ。実際、パリジェンヌはテイクアウトして、おもてなしに活用しているとか。マスタードの味の特注もあったそうだ。うれしいことにティールームのメニューには、4〜10種類の“お味見コース”がある。これをオーダーすれば、ちょっと気になるけど、とためらう味にトライできる。

お味見コースはミニサイズ4フレーバー(10ユーロ)、6フレーバー(14ユーロ)、8フレーバー(18ユーロ)、10フレーバー(22ユーロ)。

ジェラート以外にも、メニューは豊富。ショーケースに並ぶホームメイドのイタリアの焼き菓子も、味わえる。例えば、ナポリのスフォリアテーラ。三角のちょっと貝殻を思わせるパイ菓子の中には、リコッタ・チーズと果物のコンフィのクリーム詰められている。またナポリではイースターの時だけ作られるというリコッタ・チーズの焼き菓子も、ここなら1年中! ハム&エッグのサンドイッチやスモークサーモンのサンドイッチもあるし、アフターヌーン・ティーも楽しめるし……ジェラートだけにこだわらず、美味しく落ち着いた時間を過ごせる場所として記憶しておきたい。夏だけでなく、冬も、もちろん。

カフェのアイスクリームをのせたティラミス。

ティールームではナポリの焼き菓子は、オレンジの花のエッセンスが香り立つようにと温めてサービスされる。焼き菓子だけでなくフルーツジュースのテイクアウトも可能。

ブティックではカプリ名物のレモン、チョコレートのお菓子やアプリコットのタルトなども販売。ティールームでは各5ユーロで味わえる。焼き菓子のミニサイズの盛り合わせは6ユーロ。

Il Gelato del Marchese
3, rue des Quatre Vents,
75006 Paris
営)12:00~23:00(金〜日 ~23:45)
無休
www.ilgelatodelmarchese.com

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