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文房具こだわってる?お気に入りがきっと見つかる文具店「ゴート」

  • 2017.8.6
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「GOAT」は東上野のビルにある小さな文房具店です。今年開店5年目。文房具好きの間では知れた存在です。実は店主・串田さんの本職はグラフィックデザイナー。名だたる老舗文具メーカーとお仕事をする名うてのデザイナーです。そんな串田さんが選ぶ文房具とは?

MADE IN TOKYO、こだわりのきっかけはLIFE

串田さんは子供の頃からの文房具好き。おこづかいをもらうと文房具屋へ出かけるような子供でした。10年ほど前に老舗文具メーカー「LIFE」のリングノートをデザイン。以降数々の商品を手がけています。LIFEさんとお付き合いする中で、日本の文具の多くが東京で作られていることを知った串田さんは、GOATを開店するに当たり可能な限りMADE IN TOKYOの商品を扱うことを決めます。メーカーや職人の多くは東東京に在り、同じく東側の台東区に店を構えるならば……という想いもありました。

MADE IN TOKYOその1.「atelier65のさんまペンケース」

東京産の文房具を紹介して!とお願いしたら、最初に出してきてくれたのがこちら。台東区で活動している靴デザイナーさんが作っているさんまのペンケース。ウロコのキラキラ感が絶妙です。しっぽやひれに少し色味が加えられているのはGOAT特別バージョン。正直よく見ないとわらないくらいの違い!でも、その“控えめなプラスα”こそがGOATの持ち味です。

MADE IN TOKYOその2.「LIFEのCHIT BOOK」

二つ目は重厚感のある表紙に金文字でCHIT BOOKと書かれたノート。違う紙を交互に綴じた手の込んだ作りの珍しいノートです。職人さん達と二人三脚でものづくりを続けてきたLIFEならではの製本技術が光るロングセラー商品。かつては銀行などで使われていましたが、今は芳名帳やレシピブックとしておすすめとのこと。CHITはちょっとの意味なんですって!

MADE IN TOKYOその3.「榛原のちいさい蛇腹便箋」

三つ目は、串田さん曰く「まさに老舗中の老舗、日本の便箋紙発祥のお店」である榛原のちいさい蛇腹便箋。ほしい分だけ切って使えるエコ・スタイル。2011年発売され、2012年のグッドデザイン賞を受賞。小さいタイプの他に、定形サイズで郵送できる封筒と便箋がセットになったレターセットもあります。実はわたくしも蛇腹便箋の愛用者。お手紙にはもちろん一筆箋としても使っています。

MADE IN TOKYOその4.「PALOMINOのBLACKWING」

「書き心地バツグンで一度使うとクセになる」と串田さんをして言わしめるこの鉛筆。外国のものじゃない?と思いきや、よく見ると箱に「Made in Japan」の文字!実はこれ、東京は葛飾の工場で作られているそう。鉛筆製造は東京の地場産業のひとつで、表記されていないけれど実は東京で作られているモノが結構あるそうです。知らなかった!

ひとこと編集後記

「大量生産のモノはそれとして役割がある。例えば大手メーカーが作る安価なノートは学生に愛用者が多いように。一方、小規模の文具メーカーの商品は少し高かったりするけれど、職人の手を経ているなどそれだけの理由がある。大人はそういう理由を含めて文具を選ぶ余裕があってもいいと思う」今回の取材で印象深かった串田さんのお話です。背景を知ってモノを選ぶ。それこそ大人の買い物ってやつですよね。GOATならそれができますよ、ぜひ!
writer / 鍛冶 紀子 photo / 鍛冶 紀子

取材協力

STATIONERY AND GOODS「GOAT」
〒110-0015
東京都台東区東上野1-11-5-301
TEL:03-5817-4891(SALCO DESIGN内)
営業時間:木金土の13時~19時
※営業日は都合により変更の可能性あり。Twitter(@stationeryGOAT)にて要確認。
※クレジットカード不可

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