1. トップ
  2. 恋愛
  3. 源氏物語に学ぶ愛され力⑦健気な女〜末摘花〜

源氏物語に学ぶ愛され力⑦健気な女〜末摘花〜

  • 2017.8.2
  • 1292 views

絶世の美男子の恋物語を綴った「源氏物語」。
平安時代から読み継がれるこの物語には、いつの時代も変わらない悩み多き男女の恋愛模様が描かれています。
そんな源氏物語を支えるのが源氏が恋に落ちる個性豊かな姫君達です。
源氏から愛された、その"愛され力"を彼女達から学んでみましょう♪

健気な女〜末摘花〜

末摘花と言えば、"醜女"いわゆるブスで有名な姫君です。
対面する(=セックスする)まで相手の顔を知ることができない時代、こっそり垣間見したり噂話だけが相手の容姿を知る手段でした。
とは言え、源氏が関係を持つ姫君は美女ばかりです。
源氏的に、末摘花はハズレの姫君。
一夜を共にし、改めて顔を見てギョッとしてしまいます。
けれど、経済的にも苦しく、歌や琴もさして上手とは言えない末摘花を源氏は面倒みようと決意します。
女の魅力は家柄と容姿、という時代に両方持っていない末摘花が源氏の寵愛を受け安定した暮らしを手に入れてしまったのです。

可愛くないのに何故かモテる…男心をくすぐる末摘花

末摘花の最大の魅力はなんと言ってもその"できない"ところです。
なんでもソツなくこなし、面倒まで見てくれる女性はもちろん魅力的です。
ですが、男性は"頼られたい"という願望も強く持っているものです。
デキる女性が"君には僕は必要ないだろ?"なんて台詞を言われちゃうことがあるのもそのせい。
全く頼りにされていないと存在価値を見失っちゃうんです。
一方、何をやってもイマイチな末摘花は"あいつは俺がいないとダメなんだよ!"という台詞を男性に言わせることが出来る存在なのです。

俺がいないと!!と思わせる末摘花流の"健気さ"とは

そんな、"できないこと"が魅力の末摘花ですが、彼女の"健気さ"なしには源氏の心を掴むことは出来なかったでしょう。
彼女は出来ないなりにいつでも一生懸命でした。
そして、源氏を一途に愛し頼りにしていました。
その健気で一途な振る舞いに源氏はほだされたのです。
見た目や生まれ持った素質や家柄は関係なく、心で心を動かす。
これは、末摘花の"健気さ"があって初めて成し得たことと言えます。

末摘花的"健気な女"になる為に

今も昔も、男性に「あいつは俺がいないと…」と思わせることは恋愛において重要なことです。
そう思わせることで、男性にとっても欠かさない存在となります。
そんな特別な存在になる為に欠かせないのが"健気さ"なのです。
少し遠回りになったとしても相手に対して常に誠実に、見返りを求めずに尽くしてあげることが心を動かします。
「あなたがいないとダメなの…」とアピールする恋愛術は沢山あります。
けれど、多くの男性はそれを見抜き"あざとい女"と思っています。
上手く振る舞えなくてもいいんです!
それさえも健気さの魅力なのです。

いつの時代も心は心で動かすものです!
ピュアで健気な現代版末摘花を目指しましょう♡

の記事をもっとみる