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夏休みの自由研究に! 親子で“セミ”を楽しく観察するコツ

  • 2017.7.17

こんにちは。ママライターのあしださきです。

7月に入り、小学生のお子さんをお持ちのパパ・ママたちにとっては子どもたちの長い長い夏休みが始まる実感がそろそろ湧いてくるころでしょうか?

「今年の自由研究、どうする?」なんて会話がママたちのあいだではよく交わされていて、低学年のうちは特にこのテーマ決めを親がアドバイスしていく必要があるため、こうした情報収集は欠かせません。

それというのも、実際に夏休みが始まる前に大体の目星をつけておく必要があるからです。

「わが子がどんなことに興味があるのか」ということは、日々のお子さんとの関わりの中で十分ママたちはご承知のはずですが、いざ宿題として自由研究にまとめるとなると、「できること」または反対に「難しいこと」がいくつもあります。

まだ低学年のうちは、親側からいくつかの選択肢を与えてあげて、その中からお子さんに選んでもらう という方法が良いのではないかと、経験上思っています。

2015年に自然科学観察研究所が全国の小学生の母親600人を対象に「夏休みの自由研究」に関するアンケート調査を行いました。

その結果、2015年夏休みに小学生が取り組む予定の自由研究は、

・1位「植物観察」11.89%
・2位「昆虫観察」6.56%
・3位「天体観察」と「生物観察(昆虫以外)」ともに4.92%

となっていました。

1位の植物の観察は、小学校低学年のうちは「生活科」という単元でアサガオを種から育てて観察したり、野菜の苗を植えて実を収穫して食べたりと、夏休みより以前から観察してきていることが多いのではないでしょうか?

私の2年生の息子の学校でも、生活科の授業の一環でオクラを育てており、夏休みの宿題にオクラの観察日記2枚がすでに宿題として出されていました。

それを考えると、やはり「植物観察」はテーマがかぶってしまうので避けたいと思っています。

そこで今回は、“昆虫博士”だった弟の影響で今も昆虫が大好きである筆者が、自由研究のテーマにピッタリな身近な昆虫、「セミ」を楽しく観察できるコツ を2つご紹介したいと思います。

●セミの羽化を観察しよう

どんなに自然が少なくありつつあると言われるような都会でも、夏になれば必ず「セミ」の声が聞こえてきますよね。

土の地面があり、周囲に木があるような公園では、7月初め~中旬ごろから夜な夜なセミたちの「羽化」が行われています。

「羽化」の現場を探すなら、昼間よく鳴き声が聞こえるような場所がいいと思います。いくつか候補を見つけておいてください。

周囲が暗くなる、夜の7時半から8時くらいになると「羽化」の光景がよく見られる ようです。

幼虫が地面の穴から出てくる様子をまず観察してみましょう。写真に撮っておくとあとでまとめるときに役に立ちます。

●おすすめは家のカーテンにとまらせて観察

セミの幼虫が地面から出てきたところを発見したら、そっと捕まえて家に連れて帰りましょう。

網戸やカーテン など、幼虫が爪でしっかりとまれる場所にとまらせて観察していきます。

●よくある失敗

幼虫をプラスチックの虫かごで持ち帰り、その中で羽化を観察しようとすることは避けたほうが良さそうです。

なぜなら幼虫がしっかり体を支えられる場所がないので(虫かごはツルツルしているから)せっかく羽化を始めても途中で下に落ちてしまい羽がキレイに伸びないまま不完全な状態になってしまう からです。

こうなると助けたくてもどうすることもできず、悲しい結果になってしまいますので注意が必要です。

●夜遅い時間は親が写真で記録

夜、羽化を始めたら、大体朝には飛び立てる状態になります。ゆっくり変化していきますので、その様子をお子さんと一緒に観察してみましょう。夜遅い時間はママやパパが写真で記録していきます。

この観察から分かったこと、思ったことをお子さんにインタビュー して書きおこしてあげると、そのあと本人もまとめやすくなると思います。

これは大変興味深い自由研究になるのではないでしょうか。

また、持ち帰った幼虫が一体なんのセミの種類になったかを予想し合ってみるというのもおもしろいのではないでしょうか。

●成虫になったら空へ放す

無事に成虫になったら、空へ放してあげてくださいね。セミは木に産み付けられた卵からかえって地面に落ちると、そのまま幼虫の状態で7年も地中で過ごします。

やっと地上に出てきたら、約2週間で命が尽きてしまう生き物です。そのこともこれをきっかけに学ぶことができると大変良いと思いますよ。

●セミの抜け殻から種類を判別できる

都会で見られるセミは『アブラゼミ』や『ミンミンゼミ』が多いですね。実はこの2種類のセミの抜け殻、とてもよく似ているのです。どちらも抜け殻は茶色くて、姿かたちがそっくりです。

分かりやすく説明してある『こどもの国』のサイトを引用して違いをご説明します。

見分けるポイントは、抜け殻の「触覚」。

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(1)触角の節(ふし)の長さ
・アブラゼミ:触覚の節(ふし)……根元から3番目の節が2番目の節の1.5倍くらいの長さ
・ミンミンゼミ:触覚の節(ふし)……根元から3番目の節と2番目の節の長さがだいたい同じ

(2)触角の太さ
・アブラゼミ:太い
・ミンミンゼミ:細い

(3)触角の毛
・アブラゼミ:毛が多い
・ミンミンゼミ:毛が少ない

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このような特徴を持つことを知ったら、いろいろな場所で“抜け殻探し”をしてその特徴がどうであるかを調べてみましょう。

観察対象としてもセミの抜け殻はとても興味深いものです。

夏休みに自然の多い場所へお出かけの機会がありましたら、ぜひ現地でも“抜け殻探し”をしてみてください。

地域によって住んでいるセミの種類にも違いがある という研究ができます。しかも種類は都会よりもかなり多く、珍しい姿の抜け殻に出会うことも期待できますよ。

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いかがでしたか?

このコラムをヒントに、今年の自由研究は親子で楽しんでみてはいかがでしょうか。

とても身近な昆虫であるセミですが、研究してみると新しい発見がたくさんありそうです。

【参考リンク】
・【2015年・夏休み】2人に1人が昆虫に触れない!今どきの小学生と自由研究について | 自然科学観察研究会(https://www.atpress.ne.jp/news/70245)
・あそびのレシピ | こどもの国(http://www.kodomonokuni.org/a_guide/recipe/aso011.html)

●ライター/あしださき(元モデル)
●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)

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