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源氏物語に学ぶ愛され力⑥品格のある女〜葵の上〜

  • 2017.7.12

絶世の美男子の恋物語を綴った「源氏物語」。
平安時代から読み継がれるこの物語には、いつの時代も変わらない悩み多き男女の恋愛模様が描かれています。
そんな源氏物語を支えるのが源氏が恋に落ちる個性豊かな姫君達です。
源氏から愛された、その"愛され力"を彼女達から学んでみましょう♪

品格のある女〜葵の上〜

葵の上は源氏の最初の妻です。
源氏がまだ12歳という若さで婚約した、いわゆる政略結婚の相手でした。
お嬢様故のプライドの高さと源氏よりも年上という負い目から、上手に甘えることが出来ず結婚当初はあまり良い夫婦関係とは言えませんでした。
そして、源氏の子を産みようやく打ち解けた途端、命を落としてしまいます。
彼女の死を家族だけでなく、数多くの家来が悼みました。
その姿から、それまで気がつかなかった彼女の人望と情深さが明るみになります。
源氏は失って初めて甘え下手な女の真の優しさに気がつき、葵の上の死を嘆きました。

老若男女、万人に愛される品格

プライドが高く冷淡なイメージで描かれることの多い葵の上ですが、それは単に恋愛の仕方を知らなかっただけでしょう。
誰かに恋する前に源氏と婚約し、家を守るという大役を任されたのだから仕方ありません。
源氏に対して冷たい態度を取ってしまうのも、不安や寂しさ故のこと。
その証拠に、比較的自由に仕える主人を決めることの出来た当時、彼女の元には数多くの者が仕えていました。
本当に冷たい人だったのならそんなに多くの人が仕えることはなかったでしょう。
身分も性別も関係なく慕われていた葵の上。
その姿からは裏表のないおおらかさ、そして"品格"がうかがえます。
生きている間に彼女のそんな魅力に気がつけなかった源氏はまだまだお子様だったのでしょうね。

妻にしたいと思わせる!葵の上的"品格ある女"とは

そもそも葵の上は帝へ嫁入りさせる為に幼い頃より英才教育を受けていた姫君です。
そんな超お嬢様の葵の上が、つけ上がることなく多くの人々から慕われる品格を身に付けることが出来たのは、彼女が"思いやり"の心を持っていたからでしょう。
自分を慕う人々への感謝と、彼らを守る責任感が葵の上の"品格"なのです。
この"品格"は今も昔も良妻の必須アイテムと言えます。
周りへの気配りと自身の役割への責任感を兼ね備えた女性なら安心して家庭を任せることが出来ますよね。

葵の上的"品格ある女"になる為に

では、品格とはどのようにしたら身につくものなのでしょうか?
葵の上のように超お嬢様である必要はありませんが、身につけたいからと言って突然身につけられるものでもありません。
品格とは毎日の行いの積み重ねによって少しずつ光を強くしていくオーラのようなものなのです。
まず、周りの人の行動や発言に敏感になることが大切。
相手が嫌がること、喜ぶこと、どうして欲しいか、欲しくないか…相手の動きからそれらを推測し先回り出来るようになりましょう。
そして、次は自身の行動や発言に責任を持つことです。
どんな小さな約束でも守ることが出来るようになりましょう!

品格に貧富や容姿は関係ありません!
また、品格は恋愛だけでなく様々な人間関係を豊かにしてくれます!
恋も仕事も充実した現代版"葵の上"になりましょう♡

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