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クルーズトレイン「四季島」で行く、東日本の自然と文化に触れる旅。

  • 2017.7.12
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上品な輝きを放ちながら日本の自然に溶け込むゴールドの車体。 (C)JR東日本
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今月は、豪華クルーズトレインやグルメ・アート列車など、選りすぐりの列車で行く国内旅を特集。第2弾は、JR東日本が満を持して運行させた、日本の豊かさを届ける「TRAIN SUITE 四季島」。車窓を流れる風景とともに、至福の旅へと誘う。

ゴールドが眩い寝台列車「四季島」。

2017年5月1日にJR東日本が運行を開始した「TRAIN SUITE 四季島(しきしま)」は、先行するJR九州の「ななつ星in九州」、6月にスタートしたJR西日本の「TWILIGHT EXPRESS 瑞風(みずかぜ)」と並び、日本の本格的なクルーズトレイン時代の幕開けを飾る最旬の寝台列車だ。

「四季島」という名は、日本の古い国名「しきしま」をもとに、美しい四季と伝統を感じながら時間と空間の移り変わりを楽しむ列車として名付けられた。デザインを担当したのはポルシェやフェラーリのデザインにも加わったインダストリアルデザイナーの奥山清行。自然に溶け込むシャンパンゴールドのモダンな外観や、近未来的で前衛的な空間から畳や檜風呂といった和の設えまで、部屋ごとに装いの異なる客室に共通するのは、すべてが上質でラグジュアリーなこと。まさに走るホテルそのものだ。

日本文化の奥深さを未来的に表現。

流れる美しい風景を最も楽しめるのが、先頭と最後尾に設けられた「きざし」「いぶき」という2つの展望車だ。自然光が差し込む真っ白な空間は、三角形とひし形を組み合わせた窓のデザインがユニークで、近未来をイメージさせる。そのガラス窓は天井にまで広がり、景色がダイナミックに流れていく。運転席を囲む壁もガラス張りになっているため、前方まで見渡すことができ、ちょっとしたアトラクション気分も楽しめる。

ラウンジ専用の5号車「こもれび」は、優雅に時間を過ごすには最高の場所。樹木をイメージさせる壁面が印象的で、まるで木々の間から差し込むやさしい木漏れ日に包まれているかのよう。ピアノ演奏も行われ、美味しいカクテルと共にゆったりと至福の時を過ごすことができる。

旅慣れたトラベラーたちを唸らせるおもてなしと食事。

旅の楽しみのひとつである“食”を提供するチームにも注目したい。監修は、日本人として初めてミシュランの星を獲得した中村勝宏。キッチンを指揮するのは、総料理長の岩崎均。2人は1年以上かけて、全国のさまざまな食材を試し、各地のレストランを食べ歩いた末、精鋭揃いのメンバーを集結させた。

例えば、3泊4日コースなら、函館の料亭「冨茂登」のイカとイクラご飯、青森県・弘前の「オステリア エノテカ ダ・サスィーノ」や山形県・鶴岡の「アル・ケッチァーノ」のイタリアン、秋田「たかむら」の江戸料理など、ふだんなら予約を取るのも大変なレストランの食事を、朝・昼・晩と味わえるのが大きな魅力だ。

東日本の豊かな自然や文化の魅力あふれる旅。

TRAIN SUITE 四季島のコースは、1泊2日から3泊4日まで。季節限定のコースも準備されている。気軽な1泊2日コースは、上野を出発して、山梨県・塩山、長野県・姨捨、福島県・会津若松などを経由して上野まで戻る。メインの3泊4日コース(春~秋)は、上野駅を出発して、まずは日光に降り立ち、その後一気に北海道に向かう。2、3日目は函館、登別、洞爺など道内各地を観光して、3日目の午後に本州に戻り、4日目は山形県、新潟県などを周遊して上野に帰る。

それぞれのコースでは、甲州でワイナリーを巡ったり、登別やニセコの温泉にゆったり浸かったり、白神山地沿いを走るローカル列車をチャーターして夕日を堪能したりと、どの行程でも日本の豊かで美しい自然や地域に根ざした文化や産業が楽しめる旅を提供している。
参照元:VOGUE JAPAN

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