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ミュージカル『RENT』の村井良大「初めて涙してしまって」

  • 2017.7.4
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ミュージカル『RENT』の村井良大「初めて涙してしまって」

「いまでもたまに、なんで僕、ミュージカルの舞台に立っているんだっけ、と思うことがあるんです(笑)」 そう話すのは村井良大さん。2年前、ミュージカル『RENT』への出演以来、海外ミュージカル作品に次々主演しているが、それまではストレートプレイや2.5次元舞台などを中心に活躍してきた。

「『RENT』のことも知らなくて、オーディションが決まって慌ててDVDを観たんです。でも、舞台の映像でも感動するんだって思うくらい響くものがありました。それまで音楽はオーケストラばかり聴いていたんですが、旋律の素晴らしさに共鳴して音楽で初めて涙してしまって」
掴んだ役は、ストーリーテラーの役割を担うマーク。夢を追うボヘミアンのひとりだが、仲間たちの姿をカメラで追う彼は、つねに傍観者の立場に。穏やかななかに、自嘲や焦燥、葛藤を滲ませた前回の村井さんのマークは高い評価を受けた。
「マークって、ハモりはいつも下ハモだし、役も周りを支えるポジションだから燃焼しきれない部分があるんですよね。ただ僕自身は、計算して役を作るというより、共演者によってリズムや雰囲気が変わるタイプなので、評価をいただけたとしたら、仲間に恵まれたんだと思います」

マークの親友・ロジャーは、前回から引き続きWキャスト。
「堂珍(嘉邦)さんのロジャーは、どんどん引いていくので、マークの方から掴みにいく感じなんですけれど、ユナクさん(超新星)は、とにかくぶつかってくるので、こちらもぶつかり返していく感じ。演出家のアンディは、『塗り固めたキャラクターをやらないでください。あなた自身がRENTなんですから』と言うんです。だから彼らに影響されながら、いまの僕ならではのマークを探したいと思います。お客さんにも、自分らしく楽しんでほしいです。興がのったなら、『フ~!』とか『イェ~!』ってどんどん言ってくれていい。自由に観てください」
むらい・りょうた 1988年生まれ、東京都出身。’12年に演じた舞台『弱虫ペダル』の主人公・小野田坂道役で注目を集め、映像や舞台で活躍。近作に映画&舞台『真田十勇士』など。
シャツ¥27,000 カットソー¥9,000(共にwjk base TEL:03・6418・6314 ) その他はスタイリスト私物
自らの夢のためNYで暮らすマーク(村井)やロジャー(堂珍/ユナク)ら若きアーティストたちの葛藤や愛を、貧困やHIV、ドラッグなどの問題を交えながら描く。7月2日(日)~8月6日(日) 日比谷・シアタークリエ S席1万1500円 A席9000円 エンジェルシート(当日抽選席)5000円*すべて税込み 東宝テレザーブ TEL:03・3201・7777(9:30~17:30)
※『anan』2017年7月5日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・吉田ナオキ ヘア&メイク・舟生美帆(noiviso) インタビュー、文・望月リサ
(by anan編集部)

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