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仕事も育児もがんばっているのに…! 中途半端感に襲われたら

  • 2017.7.2
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効率よく仕事をこなそうと工夫しているのに、上司の自分に対する評価はいまいち良くない…。栄養バランスのいい食事を作りたいけれど、疲れて結局ピザを頼んでしまう…。洗濯物の山を見るとウンザリして、たたんでしまう気になれずそのまま放置…。優しいママでいたいのに、子どもが言うことをきかないことにイラついてつい怒鳴ってしまう…。

毎日がんばっているのに、何ひとつ満足した結果が得られない。いったい自分はどうしたいのか、何を目指しているのかわからなくなって、ひとり悶々としてしまうこと、ありませんか?

■がんばっているのに、いまひとつ成果が見えない焦り
雑誌やネットに華々しく登場している「ゆるキャリ」と称して家庭に重点を置きつつ優雅に仕事をこなしている人。ハウスキーパーやベビーシッターの手を借りながらバリバリと仕事をしてそれなりの地位を築いている人。または専業主婦のかたわら家事能力を生かしてお教室やサロンを開いている人。

そんな人たちを見て、その誰ともスタンスが違う自分と比較し、すべてが中途半端になっていることに落ち込む…。ワーキングマザーならば一度は感じる気持ちではないかと思います。

■「○○でなければ」という思い込み
私は今まで多くのワーキングマザーとお会いしてきましたが、「常に」仕事で評価され、家は毎日ピカピカで、夫との関係も良好、子どもも口答えすることなく学業優秀で大学卒業しました、といった女性にはお会いしたことがありません。

隣の芝生は青いといいます。外から見たら、人も羨むキャリアと家庭を持っている女性でも、そこに至るまでの道のりで必ず「何かがイケてない」「何かを捨てざるを得ない」時期があります。

すべてが中途半端と感じるときは「いつもすべて100点を目指さなければ」「周りから幸せな人と思われなければ」とがんばりすぎているかもしれません。

例えば仕事で上司に恵まれなければ、いまは家庭を充実させる時期として、仕事のペースを落としてもいいと思います。それで評価が落ちたとしても、一生その上司の下でしか働けないわけではありません。そのときどきで「どれかひとつに80点」を積み重ねていけばいいと私は思います。

■育児や仕事、それぞれの状況に言い訳してない?
また、中途半端感を感じるとき「それぞれを言い訳に使ってしまっている」ことが、その原因になっていることもあります。

たとえば、上司があなたの仕事に対してより高度な要求をしてきたり、完成度が低いといった評価をしたとき。

「私だって子どもがいなくて仕事だけに時間を使えればそれぐらいできるのに。そこまでできなくても仕方ないでしょ。」

学校で先生から子どもに対してなにか注意を受けたとき…。

「私だって専業主婦ならもっとゆっくり子どもと向き合っていろいろ教えられるのに。いま仕事が忙しいのだから仕方ないでしょ。」

といったように、仕事に対しては「もっと家事を手伝ってくれる夫ならば」「もっと言うことを聞いてくれるいい子であったら」、家事や育児に対しては「こんな仕事や上司でなければ」などと、それぞれの自分の現状を自ら否定的にとらえて、うまくいっていないことの理由にしていることはありませんか? そうすると、だんだんどちらの自分にも魅力を感じなくなってしまいます。

■本当にやりたいことを考えるチャンスでもある
確かに、残業もいとわず仕事にすべての時間を使える人に、かなわないことがあるのは事実でしょう。専業主婦が、より細やかに子どもに接する時間が多く持てることも事実です。

しかし、絶対にかなわないことを盾にして、今できる工夫や努力を棚上げしていたら、いつまでも「仕事も家事も育児もイマイチ」感から抜けることができません。

とはいえ「いま自分ができることは何か」を考えられないとしたら、あなたはかなりお疲れなのかもしれません。理想の状態に追いつかない自分が傷つかないように、自分を守ってあげているのかもしれません。

そんなときは一度立ち止まって、「自分は将来、どうなっていたいのか」を考えてみてもいいと思います。

本当はもっと仕事のペースを減らして、子どもの教育に注力したいのかもしれないし、逆にもっとやりたい仕事があったり、収入をあげたいと思っているかもしれません。

あなたの望む未来がイメージできているなら、一時的にすべてが中途半端になってしまう時期があってもいいのです。もちろん何かを割り切ってもいい。

梅雨の季節、たまにはボーっとひとりで雨音など聴きながら、自分にとって一番大切なものは何かを再確認する時間を持ってみてはいかがでしょうか。

(佐藤栄子)

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