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フルーツが丸ごと入った、大阪・吹田「松竹堂」のカラフルな和菓子

  • 2017.6.23
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旬のフルーツが丸ごと入った「フルーツ餅」を30年以上前から作り続けている和菓子店「松竹堂」。最初は数種類だけでしたが、今では季節ごとにさまざまなフルーツを使い、年間通して10種類以上に。瑞々しい果物をイメージした美しい見た目はもちろん、フルーツへのこだわりも詰まった職人技が光る逸品は、夏のおやつにぴったりですよ。

大阪・吹田の住宅街の中にある明治創業の和菓子店

阪急千里線「山田駅」から徒歩20分ほどの場所にある「松竹堂」は、明治22年創業の和菓子店。最中やわらび餅、どら焼など手作りの和菓子が、地元の人々に愛され続けています。
名物は竹林がある地元の風景を懐かしんで作った、筍の最中。そしてもうひとつの名物が、30年ほど前から作っている「フルーツ餅」です。当初は子どもたちにもっと和菓子を食べてもらいたいと考案したフルーツの和菓子が、その見た目と美味しさで最近話題に。

その時に一番いい状態のフルーツで作る「フルーツ餅」

松竹堂の人気和菓子「フルーツ餅」は常時6種類ほどあり、季節によってフルーツが入れ替わっていきます。初夏に登場するマンゴーは宮崎県産の甘味と酸味のバランスのよいものを、メロンは時期によっては赤肉の夕張メロンになるなど、最上級の旬の果実を選んでいます。さらに完熟の一歩手前のものを使うことを心掛けているので、それを見極めなければならない店主の松本さんは和菓子職人であるとともに、フルーツの目利きでもあります。

ひとつずつ手作りして、みずみずしい果肉を閉じ込めます

「フルーツ餅」を口にいれると、果汁が溢れ出すほど、その中身はほぼ果肉。柔らかくてぷるんとした食感の葛餅と白餡で包まれた断面からもその繊細な仕事ぶりをうかがい知ることができます。
初夏限定のサクランボは軸をそのまま残し、食べやすいように種だけ取り除いて、一粒まるごと包んでいます。盛夏に登場するブドウはピオーネやシャインマスカットなど、高級品種を使用。皮をひとつひとつ剥いてから包むものもあり、手間ひまがかかっています。

見た目もフルーツのような、かわいい形

そのかわいらしい形も人気の理由のひとつ。メロンは緑色の葛餅で包み、メロンの網目を葛で描き、軸に見立てて本物の皮を添えて。マンゴーはオレンジ色の葛餅に南国に輝く星空をイメージした金箔をあしらって、夏らしい彩りを加えています。

秋になれば奈良県産の柿、冬には徳島県産「ももいちご」などが登場、季節が変わるごとに買い求める常連さんも多い「松竹堂」の「フルーツ餅」。インターネットでも販売しているので、夏のお茶菓子にお取り寄せしてみてはいかがでしょうか。

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