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夏、17区の不思議なブティックで帽子のセミオーダーを。

  • 2017.6.21
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帽子のLa Cerise sur le Chapeau(ラ・スリーズ・シュル・ル・シャポー)がサンジェルマンにブティックをオープンしてから、10年近くが経つ。クリエイターのスリーズが始めたブランドで、パーソナライズできることを特徴としている。フォルム、素材、色(本体、リボン、リボン通し)、そしてサイズという順で選んでいき……待つこと1〜2時間で、理想の帽子の出来上がり! ことさら暑いらしいパリの今夏。モードに合わせて帽子も取り替えたい、というパリジェンヌたちからのオーダーが続く。

フォルムはユニセックスのクラシックからフェミニンまで揃っている。写真はすべてストロー素材だが、同じ型をフェルトでもオーダーできる。帽子本体の色は30近くから選べる。サイズは55〜63。グログランリボンは50色。

今春、スリーズは6区の店に加え、ご主人のクリストフと17区に“ライフ・ストア”と形容するLa Fabrique Générale(ラ・ファブリック・ジェネラル)を開いた。ここはちょっと不思議なスペースで、入り口の右側に帽子のアトリエがあり、左にはオートバイのディスプレイ!!! この風変わりな組み合わせはなぜか、というと、スリーズはここで帽子のセミオーダーを受け、クリストフは古いオートバイを修理して、年に2回ここで競売を開催する、というように、夫妻それぞれの仕事ゆえだ。

ちょっと秘密めいた入り口から店内に入ると、かつて鏡職人のアトリエだったというスペースがガラス屋根からの明るい光の下に広がっている。中央の大テーブルや壁の棚などに並べられたオブジェ、アート作品、さらにバーカウンターに並べられたキッチン用品など、どれも売り物。この春夏から、スリーズはベーシックなシャツとコートのデザインもスタートしていて、それらもここで販売している。

スリーズによる帽子、シャツ、コート……デザインはとてもベーシックだ。

帽子とオートバイという、不思議な組み合わせが共存するファブリック・ジェネラル。

ガラス屋根の下に広がるブティック。

夫妻がこのスペースをライフ・ストアと命名したもうひとつの理由は、ラ・ファブリック・ジェネラルがレンタルスペースでもあることからだ。ビジネスランチ、パーティーetc...料理人やケータリング担当者のために地下にはキッチンも装備。またひとつ新しくパリに生まれたハイブリッド・ブティックである。

地下への階段。壁の装飾に注目を。
photos:Mariko OMURA

La Fabrique Générale
2bis, rue Léon Cosnard
75017 Paris
営)11:00〜19:00
休)日・月・火
https://lafabriquegenerale.com

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