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フィンランド発、話題のバッグ「ルミ」を手に入れて!

  • 2017.6.20
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「ルミ(LUMI)」とはフランス語で“雪”を意味する言葉。その“雪”をブランド名に冠した、シンプルで美しいレザーバッグがヨーロッパで瞬く間に話題となり、ついに日本でオフィシャルローンチが決定。本日6月20日(火)より、セレクトショップ「デスペラード(DESPERADO)」にてポップアップショップがオープン!

ルミの2017年AWコレクションキャンペーンビジュアルより。

ルミを手がけるのは、ニューヨークでラルフローレンのバッグデザイナーをしていたフィンランド人デザイナー、サンナ・カントラと、同じくニューヨークでティファニーにて時計のアートディレクターを務めたフランス人デザイナー、ブルーノ・ボーグラン。世界的なファッションブランドで経験を積んだ後、自分たちのブランドを立ち上げ、愛情を注いで大切に育ててきたふたりに、ブランドについて、そして日本展開についての思いを聞きました。

ルミのデザイナー、ブルーノ・ボーグラン(左)とサンナ・カントラ(右)。東京ビッグサイトで開催されたinteriorlifestyle展にて。

——おふたりとも、前職のときからハンドバッグをデザインしたいと考えていたとか。何かきっかけがあったのでしょうか?

ブルーノ・ボーグラン(以下、B):「実はルミはフェルトの帽子からスタートしたんだ。2000年のクリスマスシーズンに、僕たちはフィンランドの田舎町で、ある工場の窓から、フェルトの帽子が作られていく様子をずっと見ていた。そこで僕らは、帽子を裏返してハンドルを付け、バッグを作ることを思いついた。実際に作ったそのバッグは小さな脚が付いていてとても可愛く、当時付き合いのあったディストリビューターを通して日本で販売した。それがルミの始まりだ。僕たちはまだそれぞれニューヨークのラルフローレンとティファニーに務めていたから、ルミの仕事は、平日の夜や週末に行っていた」

ルミのアイコンといえる代表的なバッグ、「スーパーマーケットバッグ」。スーパーのビニール袋にインスパイアされて誕生した、シンプルなフォルムと北欧らしいカラフルな色使いが特徴。サイズはXSからXLまでの5型。ロングストラップ1本、ショートストラップ2本が付き、さまざまな使い方ができるのもうれしい。

——おふたりが出会った経緯は?

サンナ・カントラ(以下、S):「私たちは90年代後半に、パリで同じデザイン学校に通っていたの」

B:「彼女は2階に、僕は3階にいた。そして僕は頻繁に2階に行っていたんだ(笑)。卒業直後、僕たちはお互いニューヨークで仕事を得て、一緒にアメリカに渡った」

——ルミとは“雪”を意味するフィンランド語だそうですね。これをブランド名にした理由は?

B:「4文字で表現される『ルミ(LUMI)』は、ブランド名としてとてもパワフル。世界中の人たちにとって発音しやすい名前だし、フィンランド語が分かる人には白という色をすぐ連想してもらえる。それに『ルミ』は他の言語でもさまざまな美しい意味を持っている。そのシンプルな響きは、ブランドのシンプルさをも反映しているんだ。このブランド名と、デザイナーであるサンナがフィンランド出身であることから、僕たちは2007年に拠点をフィンランドに移した」

柔らかなシープスキンを使用した革小物シリーズ「ビビッドライン」。二つ折りの財布や長財布、小ぶりなショルダーバッグ、がま口タイプのジュエリーパース「オーロラジュエリーパース」(30色展開)などが揃う。

——おふたりはどのように役割分担していますか?

S:「私が主に担当するのは、『スーパーマーケットバッグ』や『ビビッドライン』、『リミテッドエディション』など女性を対象としたライン。ブルーノはレザーの風合いを大切にした『ナチュラルライン』や、ユニセックスな『マンライン』、香りのアイテムである『セントライン』などを手がけているわ」

高品質レザーを使用したバッグと小物の限定ライン「リミテッドエディション」。ディテールにいたるまで丁寧に作られた、大胆なデザインとカラー展開が特徴。シーズンごとに変わるデザインやカラーもぜひチェックしたい。

>>ポップアップショップで出合える、ルミの最新コレクションの魅力とは。

ポップアップショップで出合える、ルミの最新コレクションの魅力とは。

——今回の2017年AWコレクションのテーマや特徴的なアイテムは?

S:「今年はフィンランドが独立100周年を迎える年。だからルミのベストプロダクト100点をこの秋冬のテーマに掲げているわ。ルミは幅広い商品を展開しているものの、まだ『スーパーマーケットバッグ』しか知らない人も多い。それぞれのラインに込められたストーリーを伝えたいと思ったの。原点に立ち戻るという意味で、今回のコレクションはフィンランドのライフスタイルを象徴しているともいえるでしょう。機能的で、毎日使えて、それでいて最高品質であること。そして環境に配慮していること……。カラーについては、ブランドのシグネチャーカラーであるフィンランド・ブルーをフィーチャーしている。これはどのバッグも必ず内側に使用している色よ」

ルミの2017年AWコレクションキャンペーンビジュアルより。

——このたび、日本でのオフィシャルローンチが実現しました。日本人のファッションにはどんなイメージを持っていますか?

S:「日本は世界でもっともファッションへの意識が高い国だと思うわ! バラエティに富んでいて、とても個性的」

B:「コントラストが面白いよね。例えばビジネスマンは皆スーツを着て、同じバッグを持っているように見えるけれど、その一方ですごく自由に個性を発揮している人たちもいる」

——今回の日本滞在で、楽しみにしていることは?

B:「ローカルな料理が食べられるレストランに行くことや、先日オープンしたGINZA SIXで最新ファッションと建築を見られることを楽しみにしているよ。そして何より、人々の日常生活を観察することが、僕たちにとってバッグをクリエイトするために大切なんだ。皆がどのように生活し、何をバッグに入れて持ち運んでいるのか——例えば、いまならラップトップPCよりタブレットやスマートフォンだけの人が多いかも知れない。そうした人々のニーズを知りたいと思っている。また、東京のような大都市では、テクノロジーがいかに人々のニーズや行動を変化させているのかもね」

レザーの自然な風合いを大切にした「ナチュラルライン」。ルミの原点ともいえるシリーズ。シンプルなデザインが特徴で、使い続けるほどにレザーの経年変化を楽しめるのも魅力。バッグのほかにベルトやブレスレット、財布、パスポートケースなども展開。

一度見たら忘れられない、がま口付きバレリーナシューズ。interiorlifestyle展にて。

——ところでルミには、小さながま口の付いたバレリーナシューズがありますね。あれはどんな発想から生まれたのですか?

B:「僕たちはいつも、デザインを通して何かを伝えたいと思っている。バレリーナシューズに付いている装飾といえばたいてい、ゴールドの薄いメタルでできているよね。それではあまり面白くない(笑)。もっと人を楽しませるようなものはないかと考えたんだ。あの靴を見て、お客さんは「なぜこれを付けたのだろう?」と考え、質問するだろう。そこからコミュニケーションが生まれる。あるいはもっとシンプルに答えたいときは、コロンビアでダイヤモンドを買ったらこのがま口に入れて、税関で“申告するものはありません”と言うため、と答えているよ(笑)」

——(笑)。では、レザーアイテムと一線を画する香りのプロダクト、「セントライン」のコンセプトは?

B:「ルミは常に進化し続けているんだ。ファッションのみならず、ライフスタイルブランドであることから、ルミのプロダクトでは五感で感じられることを大切にしたいと考えている。触覚は、革の手触り。視覚は、カラーバリエーション。嗅覚に訴えるものとして『セントライン』を発表した。

『セントライン』で表現しているのは、“雪の香り”。雪ってどんな香りなのか、みんなに自由に考えてほしいと思っている。“静寂”“フレッシュ”“空虚”……いろんなイメージが思い浮かぶだろう」

interiorlifestyle展では「ナチュラルライン」のコーナーに「セントライン」もディスプレイされていました。アロマキャンドルは2017年AWから日本展開予定。スキンケアアイテムの上陸も待ち遠しい! 北欧らしいパッケージも素敵です。

——“雪の香り”、とても深いですね。他にも今後手がけてみたいプロダクトや、挑戦してみたいことを教えてください。

B:「先ほど五感について触れたけど、今後、聴覚、味覚にも取り組んでいきたいと思っているよ。ルミではすでにソファやテーブルなどの家具を発表している。ブランドの世界観を表現するインテリアアイテムを、今後もっと増やしていきたいから、聴覚にまつわるプロダクトはそこに関連してくるだろう。味覚については、いま“ルミケーキ”を開発中だよ(笑)。ルミという世界観のなかで、僕たちはカテゴリにとらわれることなく、デザイナーとしてやりたいことを何でもできるんだ」

——日本のお客さんに向けてメッセージをお願いします。

B:「日本でルミをオフィシャルローンチするにあたり、今回ポップアップショップをオープンさせてもらうデスペラードはすばらしい場所。セレクトされたアイテムひとつひとつにフリーダムの精神が感じられる、ファッショニスタたちが集うこのショップで、ルミを紹介できることはとてもすばらしい機会であり、光栄に思っているよ」

とめどなくアイデアが溢れ出るようなふたりの言葉に、今後もルミの展開がますます楽しみになりました。ルミの「ナチュラルライン」のレザーは、素材や染料などすべて天然素材を使用し、エコロジカルな製法で作られているから、土に埋めると時間が経てば自然に還るのだそう。誰もが自分だけのお気に入りを見つけられそうなシンプルなフォルムとカラーバリエーション、そしてそうした見えない部分での環境への配慮……フィンランド流ライフスタイルを体現するルミは、きっとあなたのライフスタイルにも寄り添ってくれるはず。そんなルミのアイテムたちにいち早く出合いに、ぜひポップアップショップを訪れてみてください!

LUMI OFFICIAL LAUNCH POP UP SHOP
期間:2017年6月20日(火)〜25日(日)
会場:デスペラード(DESPERADO)
東京都渋谷区桜丘町4-23
Tel. 03-5459-5505
営)12:00〜20:00
https://www.desperadoweb.net/

*20日(水) 18:00〜21:00には、ルミのデザイナー、サンナとブルーノのウェルカムパーティも開催いたします。(無料・一般入場可)

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