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『20センチュリー・ウーマン』が最高だ!

  • 2017.6.16
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現在公開中の映画、マイク・ミルズ監督の『20センチュリー・ウーマン』。すこぶる良かったです。とにかくこの映画が好きだ!と愛を叫びたい。

思春期真っ只中の少年、ジェイミー(ルーカス・ジェイド・ズマン)。彼をシングルマザーとして育てているドロシア(アネット・ベニング)。その家を間借りしているパンクラバーな女性、アビー(グレタ・ガーウィグ)と、近所に住むジェイミーの幼馴染、ジュリー(エル・ファニング)。ドロシアが二人の女性にこの世の中は複雑で生きづらい、彼を助けてくれないか、と持ちかけます。それぞれの女性との関係性や出来事を経て、ジェイミーも多くのことを学んでゆく……というストーリー。とてもざっくりですが。

この映画で魅力的なのは、やはり登場人物である“20世紀の女たち”! 彼女たちは結婚や妊娠、家庭問題などなど様々な悩みを抱えています。お母さんも息子を愛しているけれど、不器用ゆえに気持ちがすれ違ってしまっているんです。大きな事件は起きないけれど、人間ってそうだよなあ、と共感するポイントが数多くあります。鑑賞後は、感情移入しすぎて何が一番心に刺さったのか自分でもわからないくらいの謎の感動に包まれました。“思春期”にも思いを馳せちゃうし、やたらとポジティブな気概も湧いてくるし、ノスタルジックな気持ちにもなり……。
あとはエル・ファニングが超カワイイ! 『SOMEWHERE』('10)の少女のイメージが未だに残っているので時の流れを感じました。他にも音楽やアート・ディレクション、当時のカルチャーシーンなど語りどころは多方面にあります。

と、いい映画だった! という勢いのまま、BEAMS BOYとのコラボレーションTシャツがあることを知り、買いに走りました。劇中において、アビーが“自分自身の周りのものを撮ることで、自分自身が見えてくる”というプロジェクトで撮影していたアイテムのうちのひとつ。他にも口紅や下着などバリエーションがあるのですが、このおもちゃみたいなピルケースに惹かれて。『ひみつのアッコちゃん』のコンパクトを思い出しました。「物語が必要なの」とアビーが語るシーンは、切迫しているようでも、ちょっとコミカルでもある、大好きな場面のひとつです。ぜひ劇場でご覧ください~。

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