1. トップ
  2. ファッション
  3. 世界で1つ!自分専用の帽子がオーダーできる谷根千にある帽子専門店「C.A.G.(セーアージー)」

世界で1つ!自分専用の帽子がオーダーできる谷根千にある帽子専門店「C.A.G.(セーアージー)」

  • 2017.6.11

千駄木にある「C.A.G.(セーアージー)」は、セミオーダーができる帽子のお店です。店内に入ると、店名のロゴを模した建材で作られた壁面いっぱいの棚に目がいきます。そこにずらりと並ぶ帽子の数々。どれも甘過ぎず、“かわいい”よりも“かっこいい”がしっくりくるデザインです。

C.A.G.とは

C.A.G.(セーアージー)は「chapeaux artisanaux de gris」の頭文字。「グリの手仕事の帽子」という意味です。ここは、帽子デザイナー・内山グリさんのアトリエ・ショップ。C.A.G.では、女性用の「gris」と男性用の「gris homme」の帽子を展開しており、店頭の品を購入できるほか、セミオーダーすることもできます。

セミオーダーの流れを知る

セミオーダーの手順を大まかに教えていただきました。セミオーダーの場合はオーダー代金がかかります。また、素材を変更する場合は値段が変わる場合もあるのでお気をつけください。

(1)店内にある帽子の中からオーダーしたい形を決めます。
(2)本体の素材や色を選びます。ものによっては、ツバの広さなどを相談することもできます。
(3)見本帖の中からリボンの色や素材を選択します。
(4)頭囲を採寸します。

自分好みの被りやすい帽子が作れる!これぞセミオーダーの醍醐味です。

グリさんにオーダーのコツをお尋ねしました。「使うシチュエーションをある程度想定しておくと選びやすいと思います。特に色に関しては、イメージしてきていただいた方がこちらからもいろいろと提案しやすいです」とのお答え。確かに、日よけがメインならツバが広い方がいいし、合わせたい洋服が決まっているなら自ずと色味が決まってきます。

でも…、とグリさんは続けます。「やっぱり被ってみないとわからない。いろいろ被ってみていただくのが一番です」実際に被りながら相談にのってもらえるので、自分では思いもよらない発見があることも。

オーダーの時期について

春夏モノは3月初頭〜8月末まで、秋冬モノは9月初頭〜2月末までオーダー可能。ただし、オーダーから受け取りまで2週間〜1ヶ月半かかるので、オンタイムに被れるよう早めにオーダーしましょう。また、素材が完売してしまうと受付終了となるので、いずれにせよ早めのチェックがおすすめです。
「すぐに被りたい!」という方は、サイズさえ合えば店頭の帽子を購入することもできます。

新作のカチューシャに注目

2017年の春夏から新たにスタートしたのが、以前から要望が多かったというgrisのカチューシャ・コレクション。生地は穏やかな光沢のインドシルクやポップな柄のヴィンテージを使用。芯には長くはめていても痛くならない素材を選びました。いずれもオリジナルの箱入り。こちらはその場で持ち帰りできるので贈り物にも良さそう!

わたしのC.A.G.アイテム

C.A.G.で初めて帽子を買ったのは、千駄木にショップがオープンした9年前。それから折にふれオーダーしています。写真の麦わら帽子とはかれこれ4〜5年のお付き合い。月日とともにいい色に変化してきました。この帽子を買って間もなく、不注意から帽子を傷めてしまい、グリさんに修理をお願いしたことがあります。こうしてメンテナンスの相談ができるのも、セミオーダーのお店だからこそです。

こちらはスーパーのナイロンバッグをオリジナルに象ったというC.A.G.bag。非常に手間がかかるのでたまにしか作らないという希少アイテムです。折り畳むと小さくなるので旅行に便利。革なので使うほどに柔らかくなります。店頭にあればラッキー。即ゲットしてください!

ひとこと編集後記

グリさんにどうして“帽子”だったのかを尋ねたら、「全行程を自分で手がけられるから」との答えが返ってきました。洋服だとデザイナーやパタンナーなど分業化されていることが多いけれど、帽子ならデザインから制作まで全て自分でできるから、と。「手仕事だからこそ出せるニュアンスがある」忙しくなった今も、できるかぎりのことを自分で行っています。

大人になると自分の好みも固まって、おしゃれの幅も狭まりがち。C.A.G.の帽子はそこにスッと風穴を空けてくれます。帽子が似合わないと思っている人にこそおすすめしたいショップです。
writer / 鍛冶 紀子 photo / 鍛冶 紀子

の記事をもっとみる