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「あなたのことはそれほど……」好きじゃない人との結婚ってアリ?~幸せな結婚生活に必要なものを探る~

  • 2017.6.9

「好きで好きでたまらない相手と結婚できたら最高に幸せ!」という思いがあったとしても現実はそんなに甘くはない。

・「数年付き合ってる彼がいるけど、相手は全然結婚を考えてくれない。私もいい歳なのにこのまま年を重ねるのは不安……。今の彼でなく自分を受け入れてくれる相手と結婚するべきでしょうか?」

とか

・「恋愛感情を持てない相手やそれほど好きでもない相手と結婚してうまくいくのでしょうか」

というアラサー女性からの相談を受けることがある。

今回は“そこそこの相手と結婚した女性達”の声をもとにコラムをまとめてみた。

“女の幸せな結婚生活に必要なものは何か”を一緒に考えてほしい。

好きな人と生活するなんてムリ。好きな人の前では自分を出せない!

・「おかしいかもしれませんが、私はすごく好きになってしまうとその人の前で何もできなくなってしまうんです。スッピンや寝起きの顔は見られたくないし、トイレにもなかなか行けないし……恥ずかしくてみっともない姿は見せられません。だから私は一番好きじゃない相手、『あなたのことはそれほど』な相手と結婚しました。背伸びせず自分らしくいられるのでラクです。トイレにも気兼ねなくいけるし(笑)素顔もみせられます。すごく好きな人と生活するなんて絶対ムリ。気楽な相手とじゃないと日々の暮らしはできません」(30代女性・販売)

・「もともとすごい恋愛体質なんでしょうね。すごく好きな相手だと四六時中その人のことが気になってしょうがなくなる。だからすごく疲れるんです。相手が今なにしてるのか、誰といるのかとか………不安になっちゃって心穏やかでいられない。だからあえて大好きな相手をハズして“ほどほどの相手”と結婚しました。多分、大好きな人と結婚してたら私嫌われてたと思います。ほどほどに好きな相手とほどほどに幸せで穏やかに暮らしてます」(30代女性・主婦)

――あなたがこれまでうんと好きになった相手とうまくいかなかったのは“好きすぎたからこそ”とも言える。

相手にいいところを見せようと気を遣い無理をする。嫌われたくないから自分のやりたいことも言いたいことも我慢してしまう。

もしくは、“好きだからこそ”相手に求めるものが大きくなってしまうこともある。

相手に過剰に期待してしまい「こうして欲しい」と自分の気持ちや価値観を相手に押し付けてしまうのだ。

このように好きであればあるほど窮屈で嫌な女になってしまうことがある

 

また結婚生活では、ドキドキ感や刺激よりも精神的に心穏やかに暮らせるかどうかのほうが重要である。

だからこそ、一番手より二番手、二枚目より三枚目の男性のほうがくつろげてちょうど良いのだ。

愛とか恋とかでなく一番大切な人になるかどうか

・「私にはすごく好きで好きでたまらない相手がいました。でも、その人とはうまくゆかず……そんな恋の相談にのってくれてたのが今の旦那さん。はじめは男としてなんて見てなかったし異性としての魅力なんて感じてなかったけど、会ってるうちに私にとって大事な相手なのだと気づきました。男と女は色恋とかからはじまらなくとも、時間を積み重ねると大切な人になり得るのだと思います。信頼からはじまることもあるんです」(30代女性・医療事務)

・「自分から好きになった恋愛はことごとく惨敗に終わっていたので、結婚するときは男としての魅力や好みのタイプとかで選ぶのではなく責任感のある誠実な男性にした。一緒に居てトキメキなんてまったくくれない人(笑)だけど、人生を共に歩めそうな安心できる人!好きの気持ちも大切だけど、育児や家事に協力的かどうかのほうがもっと重要だと思う。パートナーとして大切な人になれるか否かですね」(40代女性・パート)

――生涯を共にするパートナー選びに必要なのは何よりも“信頼”ではないだろうか。

恋愛感情を抱かなくても“人間的に信頼できる相手”となら一緒に暮らしていくことはできる。

結婚とは互いが支え合って共同生活をするという一種の“契約”だ。共に協力し合える相手でなければ成り立たない。

“好き”という恋愛感情は時として結婚相手選びに必要なものを見落としてしまうこともある。

「恋は盲目」という言葉が示す通り恋愛中は、相手の良いところばかりみて、悪いとこは見えていない。だからこそ、「こんなはずじゃなかった……」と後悔するハメになる。

結婚してから見えなかったところがクリアになっても遅いのだ。

情熱的に好きな相手でなく、そこそこの相手ならば自分の目は曇らない。客観的に冷静な判断ができるだろう。

結婚したらただの同居人!恋はすぐに覚める

・「私は恋愛感情がなくとも嫌悪感がなければ結婚生活はやっていけると思います。どんなに好きな相手だろうが結婚すれば、ときめきなんて消えます!恋はなくなりますし、エッチもしなくなります。私は一度目の結婚では大恋愛の上に結ばれましたが、生活のリズムが合わずケンカばかり……。最後には同じ部屋の空気を吸っていることさえ嫌になって離婚し、二度目はたいして好きじゃない相手と結婚しました。同居人としては最高の相手で平和な結婚生活を送ってます」(30代女性・美容師)

・「結婚て“好きだからするもの”って思いこんでいましたがそんなことはないです。好きで好きでたまらなかった相手と結婚してもただの同居人に変わります。恋愛感情などなくてもお金があれば生活はできますが、どちらも無ければ離婚になります。愛はなくとも生活力があるとか、尊敬できるとか、協調性があるとか……何かあれば大丈夫ですが、なにもなければ一緒に生活する意味などありません」(40代女性・衣料)

 

――今どんなに好きな相手でも結婚すれば男と女から“同居人”に変わる……。

これは「好きな相手とじゃないと結婚しちゃいけない!」と決め込んでいる女性には肩の荷が降りる話しではないだろうか。

大好きな人と結婚したときに一番怖いのは、その「愛」がなくなったときと言えるだろう。

恋や愛だけで一緒になった場合、それを失ってしまえば何も残らない。

しかし、同居人としていい関係を築くことができれば結婚生活は継続できる。生活スタイルがあっていればいがみあうこともない。

結婚生活においては恋愛感情よりも、同居人としてストレスにならなければ納得できるのだ。

ライフスタイルが快適であれば破局には至らずに済むのである。

【幸せな結婚に恋愛感情が必要とは限らない】

「あなたのことはそれほど」の相手と一緒に暮らす上でなんら問題はない。

それは愛が変貌を遂げるものだからだ。

はじめに恋心や恋愛感情を持たなくとも結婚生活で愛は育つこともある。

“生活を共にする同士”としての愛情は徐々に浸透する。

 

幸せな結婚にはじめから恋愛感情が必要とは限らない……。

 

日々の生活から愛は変化する。

毎日の積み重ねから情は生まれる。

それが“愛着”なのではないだろうか。

体験型恋愛コラムニスト・神崎桃子

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