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MBファッション・ウイーク・トビリシ速報Vol.2 カルチャーのるつぼ、トビリシを歩く。

  • 2017.6.8
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メルセデス・ベンツ(MB)ファッション・ウィーク・トビリシ(Mercedes-Benz Fashion Week Tbilisi)。’17年秋冬ランウェイのハイライトをお伝えしたに続き、今回はこの街ならではのスポットを紹介しましょう。

まずは、昔ながらの商店と流行りのカフェやレストランが混在する下町、ヴェラ地区のルームズ(Rooms Hotel)。元出版社をレトロモダンに改装したこのホテルは、人気のレストランとバーも備え、言わばソーホーハウスのトビリシ版。庭を挟んでホテルの隣には、コンセプト・ショップ、カオス(Chaos)があります。ここではファッション・ウイーク中、ジョージ・ケブリア(George Keburia)のショーが開かれました。’90年生まれのジョージのスタイルはちょっとレトロでガーリー、そして遊び心に溢れ、現地の若者に人気だとか。

一方、モスクワでファッションを学び、ロシアや東欧では既に知名度が高いアレクサンダー・アルチュノフ(Alexander Arutyunov)のショー会場となったのは、シルク・ファクトリー(Silk Factory)。文字通り、シルク工場を改装したレンガ作りの巨大なスペースは、現在はスタジオ、そしてパーティやイベント会場に。

さて、この街のエネルギーを肌で感じるには、元縫製工場を改装したコミュニティ・スペース、ファブリカ(Fabrika)へ。ここには中庭を囲んで、相部屋も備えた安ホテル、カフェ、食堂、バーバー、そして現地のデザイナーの作品を扱うライフスタイル・ショップがひしめき、そのバイブスはまるでイースト・ロンドンの様です。一方、若者だけでなくお年寄りも含め、地元の人々に親しまれているのが、ケト&コト(Keto& Koto)。情緒溢れる旧市街の坂道に位置し、ジョージアの家庭料理を誇る、とてもチャーミングなレストランです。

これらトレンディ・スポットに加え、山に囲まれたこの街にはグルジア正教会の数々、要塞、温泉など名所もたくさん。ボロボロの建物が軒を連ねる旧市街は、ぶらぶらするだけでなごみます。しかも比較的安全で、人々はとても親切。ちなみにここ、ジョージアは元ソ連から独立した共和国で、地理的には西アジア。なので首都のトビリシは、隣国トルコや東アジア、そして東欧のそれぞれが混沌としたような、不思議なカルチャー・ミックス都市なのです。

左:Chaos Concept Store店内で開かれた、George Keburiaのランウェイより。右:J.W.Anderson、House of Hollandなどロンドンの人気ブランドから、ジョージアやウクライナの若手までを揃えたChaos Concept Store。

Silk Factory。左:緑豊かな公園を抜けると、ソ連時代にはフル回転していたというレンガ造りの工場が。右:この建物をバックに開かれた、Alexander Arutyunovのランウェイより。

人気スポット2点。左:まるで誰かの家に招かれたような親密な雰囲気のレストラン、Keto & Koto。右:Fabrikaの広大なカフェは、終日仕事や昼寝をする客で賑わっている。

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