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前の彼を忘れられないときの処方箋/オトナ女子のための『実践的☆出会い道』第四十三回目

  • 2017.6.1
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幸せな恋をしたい女子のみなさま、こんにちは。「恋愛・婚活研究所」主宰のにらさわあきこです。

気候が揺らぐこの季節、心も揺らいで前彼のことを思い出す女子のみなさまからのご連絡が増えてます。「彼のことが忘れられません」「新しい人に興味が持てません」…等々。

どうすれば、新しい恋に羽ばたいていけるのでしょうか。

頭で考えては忘れられない

当研究所の調べでは、頭で考えているうちは、新しい恋には羽ばたけません。

「頭で考えている」というのは、新しい彼と「つきあっている状態」までの段階のこと。

新しく交際を始めようと出会った人として、1、2回デートを重ねても、それだけでは、「いい」と思うまでになかなかなりえないのです。なぜか?

これには男女のいわゆる「恋愛曲線」が関係しています。聞いたことがある人もいるかもしれませんが、男性と女性では、恋心の高まりの時間経過に温度差があるのですね。

男性は、出会い頭に女性を好きになり、女性を追いかけて恋をゲットするまでが恋愛曲線のピーク。その高さをキープして、その後、なにかのきっかけで高まったりしますが、キープできずに下がっていったときに新しい出会いがあったり、彼女に覚める出来事があると、心は急速に別れへ向かいます。

男性の恋心を高めるのが大事

一方、女性の恋心は、少しずつ高まります。「いいかも」と思った男性から優しくされたり、アプローチされたりしているうちに、気持ちは徐々に盛り上がっていき、つきあってからさらに増していく。

先ほどの「恋愛曲線」で言うと、男性のピークが先に来て、女性のピークがあとに来る。だから女性は、できるだけ「追いかけてもらう」時間を長くして、男性の恋心の高さを高くした方が「より愛される」と言われます。

なぜかというと、人はすぐに手に入らないものにより価値を感じるようにできているからです。

また、男性のピークが先に来るだけに、女性の恋心が男性に追いついてからは男性の気持ちを冷めさせないようにするのがとても大事です。つまり、付き合ってからは「好かれようとする」よりも、「嫌われない」ように彼に寄り添う。思いやりを心がける必要が出てきます。

女性の恋心は徐々に高まる

以上を踏まえたうえで、ではなぜ女性が前の彼を忘れづらいかと言いますと、女性の恋愛曲線が低いところから始まっていることと関係しています。

つまり、新しく知り合う男性に対する気持ちの位置はどうしても、「低め」からスタートしますが、前彼への思いはその時点では、高い位置にある。特に自分から別れを決意していない場合は、恋心が高いところにあるのに断ち切られたわけだから、下がりようがないのです。これは、片思いの場合でも同じです。

片思いの彼と、新しく知り合う男性を比べたら、恋の成り立ち方からして、片思いの彼が勝つのは避けようがないのです。

前彼は有利な位置にある

つまり、新しく出会う人と前彼では、人柄や相性がどうだということではなく、単に「順番として」前彼が有利な位置にあるのです。

たとえば、別れた段階で前彼が小学6年生だったとすると、新しく知り合う男性は誰もが小学1年生のようなものなのです。だから、「真の学力」がどうかという以前に、テストをすればどうしたって6年生が勝つことになる。比べること自体がナンセンスなので、比べたら「新しい人に興味が持てない」のはあたり前なのです。

つまり前彼や片思いの彼がいるときに、冷静に見るべきは、彼の真の学力や相性です。好きという気持ちを比べるよりも、彼自身がどういう人であるのか、また一緒にいて楽しいのかを純粋な目で見つめるのが大事です。

人は妥協をしているわけじゃない

よく、「つきあったときはそんなに好きじゃなかったんだけど、今は私の方が好き」とか、「好きでなかった人に言い寄られたから結婚したわ」という女性がいますよね。そして片思いをしている女性たちは、「私なら、好きでない人とは結婚しない」とか、「自分が好きになった人こそが絶対」などと言ったりします。

けれど、それは恋愛観が狭いからで、実は目を見開けば新しい幸せの形が見えてきたりもするのです。

もちろん、片思いがダメというのではなく、単に「好きじゃなかったけど」と言っている人たちが妥協をしたのでも、無理をしたのでもないということを知っておいてほしいということです。本当にそこからスタートする恋愛関係はあるのだから。

「すごく好き」はすぐに手に入らない

先に、私は「頭で考えているうちは新しい恋には羽ばたけない」と書きました。けれど、このニュー情報を踏まえたうえで、今度は気持ちではなくて頭で判断してほしいのですね。冷静に自分の気持ちを見つめた時に、新しい男性に対する興味が本当にあるのか、ないのか…。少しでもいいなと思う気持ちがどこかにあるのか、まったくないのか…。

確かに前の彼と比べたら、ときめきは少ないでしょう。「すごく好きという気持ちになれないから」と継続を中止したくなるかもしれません。

けれど、「まあまあいいな」と思う気持ちがあるのなら、前彼や片思いの彼と比べるのはとてももったいないのです。だって、「すごく好き」というのは、しばらく付き合った後にしか到達できないものだったり、「手に入らないものだからこそ、盛り上がっている」場合がほとんどだから。

気持ちは後からついてくる

1月に2年間片思いをしていたA君に告白して玉砕し、その後気分転換に誘ってくれるB君と食事に行くようになった35歳のCさんは、その後、B君と付き合うようになりました。付き合って3か月が経った今、「A君を好きだった気持ちは幻だった気がする。てゆうか、告白なんてしなきゃよかった」と笑顔で話してくれました。B君からは、「結婚を視野に入れて」と最初から言われていただけに、間もなくご両親を紹介し合うそう。B君に対しては、「A君が好きだった時に知り合ったから、最初眼中になかった」というのに、今では「彼に捨てられたらどうしよう」というほどに盛り上がっていました。「女子が上書きって本当だね」というCさん曰く、A君に対する気持ちは、B君と付き合い始めて一月ほどで消え去っていたということでした。つまり、付き合った時点ではまだ、A君が上位にあったってことです。

「嫌」じゃなかったら続けよう

もしも今、「この彼じゃなきゃ」と前彼や片思いの彼に対しての気持ちが煮詰まって、苦しい思いを抱えている人がいるのなら、新しい交流に踏み込んでみるのもありではないかと思います。

嫌だったら引き返せばいいんです。「嫌」じゃないのに、「すごく好きじゃないから」と止めようとしているのなら、その思いが「幻」かどうかを確かめてみるのはありですよ。

まとめ

・女性の恋愛曲線では、前彼への思いが高い。

・交際すると気持ちがついてくることがある。

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