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便利でおしゃれで美味しい、右岸の新生ル・グラモン。

  • 2017.5.31
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右岸で新装開店したル・グラモン。ショップカードやメニューのデザインがすごくチャーミングだ。グラフィックデザインを担当したのは、デザイン界で赤丸上昇中のレスリー・ダヴィッドで、 カッサンドル描くところの食前酒デュボネの広告を彷彿とさせる。眺めているだけで創業の1922年のル・グラモン、長年通っている店のような気がしてくるのが不思議……。店内の内装も同様で、現代的でありながら、昔から続いている伝統的なビストロといった雰囲気が漂っている。バー・カウンターの上にずらりと並ぶソーダ・サイフォンのコレクションはガラスの色が美しく、ひとつひとつの違った魅力があるので、ぜひ店内では上を見て!

左:ソーダ・サイフォンが描かれたレスリー・ダヴィッドによるショップカード。彼女のグラフィックデザインはメニューにも魅力を添えている。
右:モザイクタイルがいかにもトラッドなビストロといった趣を呈している。

バー・カウンターの上にずらりと並べられた見事なソーダ・サイフォンのコレクション。

天井の丸いランプ、壁の絵画やモノクロのスターの写真が古き良き時代を物語る。そんな内装を手がけたのはマルタン・ブリュドニツキーだ。地下のトイレもアールデコ調にまとめられている。

最寄り駅は8番線と9番線の地下鉄駅Richelieu Drouot(リシュリュー・ドルオー)だけれど、オペラ座やギャラリー・ラファイエットといったパリの名所から徒歩圏内にある。大通りに面しているので見つけるのも簡単。7時30分から深夜2時まで営業しているので、時間によってカフェ、バー、レストランと活用できる。

食事はシンプルなビストロ料理が基本。新鮮な素材にこだわり、かつ味がライトというのがうれしい。クラブサンドウィッチ、クロック・ムッシュー、サーモントーストなどは、営業時間内、いつでもオーダーできる。最近仕事の後でアペリティフをとる若者たちが増えているパリなので、ここでもカクテル・メニューが充実。カクテルは12種、そして食前酒タイムをより楽しめるようテリーヌ、チーズの盛り合わせ、イカのフリットなどシェア料理も揃えている。

左:黒たらとザクロ。18ユーロ。
右:タルタルステーキ。16ユーロ。

左:柑橘類とキヌアのサラダ。13ユーロ。サラダは他にシーザース・サラダ、マグロのたたきのニソワーズ・サラダがある。
右:クリーム・シャンティー添えのババ(写真)10ユーロ、ティラミス、チョコレートムースなどデザートはすべてホームメイド。

左:クラブサンドイッチ。16ユーロ。
右:カクテル・タイムに登場するクロック・ムッシューのフィンガー・バージョン。11ユーロ。

これから夏にかけては、なんといっても白と紺色のシックなビストロチェアが並ぶテラス席が快適だ。大通り沿いにテラスを出しているカフェ・レストランは多数あるけど、味も雰囲気も今ひとつが多いのでル・グラモンはとても貴重な存在だ。

テラス席。朝ぼーっと過ごしたり、あるいは夕方グラスワインとイカのフリットで……など、楽しみ方はいろいろ。

Le Gramont
15, bld des Italiens
75002 Paris
tel:01 42 97 58 50
営)7:30~翌2:00
無休
www.le-gramont.com

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