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【女子のケモノ道】vol.04 梅雨がくれば彼女は〜雨の夜の処方箋

  • 2017.5.28

雨音の調べにまだ耳も慣れないけれど、そんな季節に入ってしまったのだな、としんみりする夜。

あんなこと言わなきゃよかった、今日も子供を怒り過ぎちゃったななんて自己嫌悪に陥る夜。

たいがいは、じめじめ鬱々とするこんな季節にそんな夜たちはやってくる。だが、ここ1.2年、そんな持て余し気味なときをやりすごす方法を見つけて、ちょっと気に入っている。

まずは自分のお気に入りの青果店を見つけておく。できれば、ちょっと奮発する感じくらいの価格帯がいい。というのは、慈しみながらそれを作り、大切に口に入れることになるからだ。私の場合は、明治屋だったり、ナショナル麻布マーケットだったりの青果コーナーがそれにあたる。

そしてフレッシュなグレープフルーツを何種類か。国産のレモンや柑橘類、りんご、キウイ、バナナといった酸味と甘みのバランスがとれそうな具合の果物を買っておく。そうそう、ミントも忘れずに。部屋に置いておくだけでフレッシュな匂いに癒されて、それだけでもけっこう気分が変わるのがいい。

さあ本番。「あ、まずい。今日はダメだな」という夜。むくりとべッドから起き出したら、小さなライトだけを灯して、果物とまな板とフルーツナイフを用意。(BGMはお好みで)。あとはひたすら丁寧に、丁寧に皮を剥き、(柑橘類は内側の袋もきれいに剥いて)すべてを一口大の大きさに細かく刻んだり、手で丁寧に割いていく。

するとどうだろう。柑橘系の匂いに憂鬱な気分も一掃され、バナナやりんごといった甘美な匂いにうっとりとして、どんどん気持ちが穏やかに上向きになっていく。しかも眠るべき時間こんなことをしている、という背徳感を覚えるのもいい。

最後はお好みで白蜜やオーガニックシュガーを少々。仕上げにレモンをぎゅーっと絞ったら丁寧に和えて冷蔵庫へ。(ミントも忘れずに。ローズマリーもたまにはいいですよ!)作業が終わった頃には、カーンとしていた頭が完全オフモードとなって気持ちよく床につけるのだ。

目覚めた翌朝は、たとえ雨空であっても、ひんやりとした甘美なフルーツサラダを一口頬張ればその美味しさにすべてがどうでもよくなること請け合い。

さあ、どうぞ召し上がれ。今年もそんな季節がやってきましたね。

雨の季節になると大活躍してくれるお気に入りの器たち。中でも衝動買いしたD&DEPARTMETのブラウンの長皿(レモンが載っている物)と地元松本の民藝店「ちきりや」で買った右下の小鹿焼の深めのボウルが大活躍。さあ、そろそろ今週末あたり、果物をたくさん買いにいかなくちゃ。

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