男性が”女性の表面的な美しさ”以外の魅力に気づく時

「男はみな若い女性が好き」という類のことはよく聞かれます。それは確かに一理あるでしょう。人間だれしも美しいものに目が行くのは当然で、女性が女性として輝く若い時期・・・すなわち20代が男性に人気なのも理の当然と言えるかもしれません。

若さは時間とともに陰る

ですが、世の男性すべてが女性の表面的な美しさや若さのみに注視しているわけではありません。若さは時間とともに陰りを見せてゆくものですが、男性もまたその点を理解しています。
なぜならば、男性もまた年齢を重ねることによって女性に対する見方や求めるものが変容していくからです。

女性の本当の魅力に気づくとき

男性も若いころであれば女性の胸の大きさやボディラインに目がいくものです。「容姿がよければ性格なんて二の次三の次」などと言い放つ人さえいる始末ですからひどい話です。
しかしこれは言い換えれば、女性の本当の魅力に気づく力が培われていないという事です。だからこそ視覚から得られる美貌という情報のみで女性の価値を決定づけてしまうわけなんですね。

これに変化をもたらすキッカケとなるのが加齢です。男性も一様に年をとり、その中で人間の魅力が表面的な美しさのみに集約しているわけではない事に段々と気づいていくのです。
そしてそれに呼応するかのように、美しさ以外の魅力を女性の中から見出そうとする気持ちが芽生えるようになります。具体的には女性の態度物腰や気配り、佇まいといった側面に目が向くようになるということですね。

人生経験が問われる

年をとると今まで関心のなかった自然の風景や季節の移ろいに心が向くことが多くなりますが、男性の女性に対する見方もそれに通じるものがあるのでしょう。
女性の丁寧な言葉遣いに知性を感じ、女性のさりげない優しさの中に奥ゆかしさを感じ、女性の品のある動作の中に洗練された美しさを感じるといった具合です。それらを総じて大人の色気と呼ぶのでしょう。

女性が大人の色気を発揮するにはある程度の人生経験が必要とされ、それと同様に男性が女性の大人の色気に気づくにもそれなりの人生経験が問われるということですね。