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女子=介護要員? モヤモヤを感じた“子どもの性別”に対する発言3つ

  • 2017.5.18

こんにちは、佐原チハルです。

以前、ライダーベルトを欲しがる女の子が、「女の子だから」という理由で親に取り合ってもらえなかった様子を収めた動画が話題になったことがあります。

これをきっかけに、「子どもの性別が女の子(男の子)だと、こんな風に言われてしまう」という悩みの声が多く聞かれました。

そこで今回は、「子どもの性別について、こんなことを言われてイヤだった、困った!」というエピソードを、周囲のママ友さんたちに聞いてみました。

●娘の前で、弟が「さすが男の子ね!」と褒められたんだけど……

5歳の女の子と、3歳の男の子のいるママさんから聞いたお話です。

『お正月に実家に帰ったとき、息子が電車の本を見て遊んでたのね。いろんな電車の名前を大人たちに教えてあげたり、写真に表示されている駅名を読み上げたり。それでみんな「さすが男の子」「もう文字を覚えているなんてすごいね」って褒めてくれたんだけど……』

褒められてうれしいはずなのに、「複雑な気持ちになってしまった」のだそう。

『実はうち、弟より姉の方が電車好きなんだよね。電車の名前たくさん覚えたのも、駅名が読めるようになったのも、お姉ちゃんのほうが早い時期だったし、弟が今いろいろできるのもお姉ちゃんの影響。でもお姉ちゃんのときは、それで褒められたことなんて1回もなかった 。なんかお姉ちゃんかわいそうだったなって、弟を見てて思っちゃった』とのことです。

こうした“悪気のない対応の差”は無意識に出てしまうので、意識していないと防げないもの。誰かを褒めるときには、そばにいる子どもとの間に性別によって差をつけてしまっていないか、注意をしておきましょう。

また上のお子さんが、下のお子さんが褒められることで悲しい気持ちになってしまうような事態が起きたら、「○○ちゃんも好きなんだよね、得意だもんね」など、フォローしてあげることも忘れずにいたいところです。

●「そんな女の子みたいな遊びばっかりじゃなくて」と言われてしまった

こちらは2歳の男の子のママさんからの声です。

『うちの子、おままごとが好きなのね。で、外遊びはあまり好きじゃないんだけど、それで「部屋でままごとばっかりして!」って、おじいちゃんに怒られちゃったことがあって』

息子さんは、どうして怒られてるのかも分かっていなかったそう。

『わからなくて当然だよね。別に悪いことなんてしてないんだから 。それにおままごとなんて、今は男の子もみんな普通にするよね。遊ぶのは子ども自身なんだから、子どもが遊びたいように遊べばいい』

最近では、「男の子だからという理由で料理・家事をさせないでいるのは、男の子自身にとってよくない」という話も聞かれることが多くなってきました。

せっかく芽生えた料理・家事への興味が、性別を理由に潰されてしまうのは、たしかに子どもにとってもマイナスです。

おままごとが好きな息子さんがいたら、パパも一緒に楽しめる時間を持てるといいですね。息子さんが「男の子がしても変じゃない」と思えるのと同時に、パパも料理に興味を持ち、自分でやってくれるようになれば、一石二鳥です。

日頃から料理をするパパさんだったら、そんな心配もいらないのかもしれませんけどね。

●「女の子なら安心」も「男の子でよかったね」も、いやだった

こちらは7歳の女の子と2歳の男の子のいるママさんからの話です。

『娘が生まれたとき「女の子だと安心だね」って言われたんだよね。これ、“女の子なら老後の世話をしてくれるから”って意味。そんなこと期待して子ども産んでないし、そのために育てるつもりもない』

その数年後、息子さんを出産したときにも、同じような“モヤモヤ”を感じる言葉があったそう。

『親戚に、「今度こそ男の子だったね」って言われたの。「やっぱり男の子がいないと家が終わっちゃうから」みたいな話で。いつの時代の人間だよ って思って驚いた。それからその人のことは避けてる』

子どもの性別によって期待されているものが違ってしまっているということですね。

筆者の子どもが生まれたときにも、実は似たようなことを言われたことがありました。古臭い考えのようにも感じますが、実際はまだまだ現役の思想のようです。

このような親戚の方がいると、将来娘さんや息子さん自身が、そういった言葉をかけられてしまうような事態も起こるかもしれません。

そんなとき、お子さんたちがそうした言葉をプレッシャーに感じないで済むためにはどうしたらいいか、事前に対策を考えておきましょう。

その際には夫婦で一緒にシミュレーションしておけると、いざというときに心強いですね。

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ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の影響で、最近では、性別を理由にした理不尽な期待や圧力を“呪い”と見る視点も強くなってきているように思います。

保護者である私たち自身が“呪い”のもとにならないように気をつけることが、きっとまずは大切なのだと思います。

そして私たち親の世代が、少しでも、子どもに“呪い”をかけるような風潮を変えていけるようにしたいですね。

●ライター/佐原チハル(フリーライター)
●モデル/KUMI(陸人くん、花音ちゃん)

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