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MBAを取得!? 復職後のキャリアアップに役立つ育休中の過ごし方4つ

  • 2017.5.17
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こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。

これまでバリバリと働いてきた女性にとって、初めての長期休暇ともいえる育休期間をどう過ごすかは、その後の社会人としての人生を左右する可能性があります。

育休を後押ししてくれる会社に所属していれば、育児に専念する数週間から数か月、数年の後にも復職はできます。でも、その間もバリバリと一線で働いていた同僚たちとの差は歴然と開いていきます。

また、会社が育休をそれほど応援してくれない場合には、育休中に“それなり”の努力をしてその成果を見せなければ復職しにくいこともあります。

では、育休は働く女性にとって常にマイナスなのかというと、必ずしもそうではありません。育休の過ごし方次第では、復職後のキャリアアップも夢ではないのです。

ここでは、育休後にスムーズな復職を目指すために、ママにできることを4つご紹介します。

●(1)ワンランク上のポストに復職するためにMBAを取得

『MBA』は日本語では『経営学修士』と呼び、ビジネス系の大学院やビジネススクールで一定単位を取得することで授与される学位の一つです。

ビジネスマンたちが更なるキャリアアップを狙って、平日の夜や週末、さらにはオンラインを利用して数か月から数年単位でマーケティング、アカウンティング、ファイナンス、経営戦略などを学びます。

ただ、フルタイムで働きながらだと残業とのやりくりが厳しく、通いきれなくなることも多いもの。途中でドロップアウトしたり、当初の予定期間を大幅に越えてようやくMBA取得にたどりついたりする例も少なくありません。

ところが、育休中なら逆に時間の都合はつけやすい 場合もあります。

在宅オンラインを有効活用し、さらには家族に育児を頼める時間、保育所に預けられる時間などを使うことで、勤務中よりも短期間でMBAを取得することも可能かもしれないのです。

●(2)自分が求めるポストや仕事を得るための“育休プチMBA勉強会”

育休中に仕事から多少の距離ができるのは仕方ないとしても、育児は復職後も続きます。

時間的にも体力的にもある程度限定されてしまう復職後の働き方を考え、それに備えて十分な能力を身につけようという試みが近年始まっています。

その一つが“育休プチMBA勉強会”です。育休プチMBA勉強会では、乳幼児を連れて学べる環境の中 で、将来的に育児と仕事を両立していくためのマネジメント思考力や実社会で必要とされる人材となる能力の向上を目指します。

この勉強会をきっかけに実際にMBA取得を目指す人もいれば、学位としてのMBAにこだわらず、実務能力の向上を目指す人もいます。

共通するのは、復職するだけでなく復職後の自分に求められるものと自分が求めるもの、たとえばポストや給与、福利厚生などについて前向きに考えて、そのために学んでいるところでしょう。

●(3)“語学”や“パソコン技術”を磨いて資格取得

MBAを取得するほどの時間や経済的な余裕がないとしても、夜に数時間パソコンに向かう、または週に1回程度のスクール通いなら可能かもしれませんね。

例えば、育休中に語学をブラッシュアップしてTOEICなどの点数として成果を出しておく 、または、職場で必要とされるパソコン操作を学んでおく といった育休期間の有効活用もアリでしょう。

語学はいつだってどこだって万能です。復職だけでなく転職に際しても常に有利になる能力の一つといえます。

パソコンも同じ。使いこなせるかどうかで、復職後に任される仕事の幅が変わってきます。

語学もパソコンも、MBAのように学校に通わずとも、習い事感覚や在宅オンラインのみでもそれなりの効果をあげることができる手軽さが嬉しいですね。

●(4)同じ職場への復職を希望するなら、パートや嘱託、在宅としてできることを

自分の育休中、同僚たちはバリバリ働いて仕事の経験値を上げています。育児は大切ですが、その間焦りを感じてしまうのも確かですね。

そこで、同じ職場の同じ職種でフルタイム勤務は無理だとしても、パートや嘱託、在宅勤務でできることを探して、会社に交渉して続けていく という方法もあります。

社内にそのような規定がない場合がほとんどなので、これは育休を取る段階で自分が働きかけて上司や会社を動かす必要がありますが、やってみる価値はあります。

焦りや置いてけぼり感を減らせるだけでなく、自分と会社の関係をつなぎ続けられる点でも、復職は大きくスムーズになるはずです。

●まとめとして

自分が復職しようと思う職種や、育休期間の長さによってもできることは変わってくるでしょう。

家族の協力の有無や経済的な余裕も関わってきます。だからこそ、自分にできることをできる限りやってみることで、やった結果は必ず自分自身の自信となり、復職後のポストや働きやすさにつながっていきます。

また、教育訓練給付金などのさまざまな補助制度を上手に使うのも大切なポイント。公的な制度だけでなく、社内制度にも目を向けてみましょう。

復職後を視野に入れて過ごす育休は、子育てで得ることのできる充実感にプラスして達成感も得られそうですね。

【参考文献】
・『働く女性が子どもを産むとき読む本ー妊娠〜休職〜出産〜復職まで、スケジュールと手続きが全部わかる!』北條麻木・著

【参考リンク】
・W.S.Iについて | Work Shift Institute(http://workshift.co.jp/)
・教育訓練給付制度について | 厚生労働省(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/shokugyounouryoku/career_formation/kyouiku/)
・失業された方へのご案内 | ハローワーク(https://www.hellowork.go.jp/member/unemp_guide.html)

●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)
●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)

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