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酒井流エロスで読み解く、新解釈の『源氏物語』。

  • 2017.5.17
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『源氏姉妹』

酒井順子著 新潮社刊 ¥1,620

『枕草子REMIX』など古典を独自の解釈で読み解いてきた著者にかかると『源氏物語』は、光源氏というひとりの男と肉体関係があった女たちが織り成す物語になる。天下の貴公子と「した」時、一体どうだったのか。紫式部が直接描かなかった「性」に、あえて妄想を膨らませた新解釈は、読みごたえ十分。天性の床上手だった薄幸のシングルマザー・夕顔。嫉妬深い年上の女・六条御息所。夜離れ(セックスレス)で悩んだ葵上。女たちの赤裸々な告白は、平安時代版「SATC」と言いたいくらい。「光源氏と『しちゃった♡』年表」&「シスターズ座談会」付き。

*「フィガロジャポン」2017年5月号より抜粋

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