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園生活を楽しく! ママと先生をつなぐ“連絡帳”の書き方のポイント3つ

  • 2017.5.16
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こんにちは。子育て支援を専門にしている臨床心理士の今井千鶴子です。

多くの園では、園と家庭をつなぐコミュニケーション手段のひとつとして、“連絡帳”を活用していると思います。

ただ、「連絡帳はあるものの、何を書いたらいいのかわからない」というママからの相談を受けることがあります。

そこで今回は、連絡帳を書くうえでの3つのポイントについてご紹介します。

●(1)気がかりなことを伝える

「気になることがあるけど、園には伝えずにいる」「言いたいけど、言えない……」。

そんなモヤモヤを抱えているママの声を耳にすることがあります。

その背景には、「こんなことを言ったらどう思われるだろう」「モンスターペアレンツだと思われるのではないか」など、園の先生からの評価 を過度に気にされているママさんもいます。

でも私は、「お子さんのことで気になることがあるのなら、先生にお伝えした方がいい」と思っています。

その理由は、先生がお子さんのことを大切に考えているなら、伝えることで状況は改善する と思っているからです。

また、“親がどう思われるか”よりも、“子どもが楽しく園で過ごせること”を第一に考えることが大切だと思うからです。

気になることをそのままにしていたら、改善されないままの状況が続く可能性の方が高いのではないでしょうか。

個人差はありますが、多くのお子さんはまだまだ自分の気持ちを上手に表現することができません。場合によっては、問題を問題だと捉えていないこともあります。

そのため、ママが周囲に遠慮せず、親の目線から見た気がかりなこと を先生にお伝えすることも大切だと思っています。

ただ、ここで注意したいのは、お互い(ママと先生)がお子さんの健やかな成長を願う存在であることを忘れずにお伝えすることです。

お子さんのことを第一に考え、“どうしたらお子さんが楽しい園生活を送れるか”といった視点から対話を重ねていくことが大切だと感じます。

文章だとうまく伝える自信がない方は、対面での話し合いを希望している旨を連絡帳に書いてみてもいいと思います。

●(2)家庭でのお子さんの様子を伝える

書く内容について園から特に制限がない場合には、お子さんの家庭での様子をお伝えするのもおすすめです。

たとえば、お子さんが家庭で夢中になっている遊びや、お子さんの得意な遊びを時折伝えてみましょう。

そうすることで、園でその活動をした際に先生に注目してもらえる(褒められる)可能性が高まります。先生から褒められることによって、お子さんの自信はぐんぐん育っていく と思います。

また、心理学の分野では『ピグマリオン効果』 とよばれる現象があります。

ローゼンタールとジェイコブソンの研究では、特に小学校の低学年において、教師が伸びると期待していた児童はそうでない児童に比べて、学年末の知能テストの成績がより高くなったことが報告されています。

つまり、子どもにとって先生から期待されることはとても大切なことだと言えます。

連絡帳を通じて、ママから見たお子さんのチャームポイントを伝えてみてはいかがでしょうか。

あるいは、園と家庭との様子に“ギャップ”があるときも先生に伝えてみましょう。

たとえば、家ではよく話すのに、園ではあまり話さないお子さんもいます。

そのような場合は、連絡帳に「今日は園で○○を作ったと家でうれしそうに話していました」などと先生にお伝えすることで、先生がお子さんと話すきっかけ にもなります。

その結果、園でもお子さんが伸び伸びとありのままの姿で過ごせるようになるかもしれません。

●(3)お子さんのサインを見つけたら伝える

ママだからこそ気づく、お子さんの心や体の変化 はありませんか?

「今日はなんだか元気がないな」。もしそんなサインを見つけたら、連絡帳で先生にお伝えしておくと安心だと思います。

また、園ごとに必ず記載しなければならない項目(体温・食事内容・睡眠など)があると思いますので、その部分は忘れずに記入しましょう。

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いかがでしたか。今回は、ママが連絡帳を書くうえでのポイントについてご紹介しました。

連絡帳が、ママとお子さんにたくさんの幸せを運んでくれることを願っています!

【参考文献】
・『やさしい教育心理学』鎌原雅彦・竹綱誠一郎(著)

●ライター/今井千鶴子(臨床心理士)
●モデル/前田彩(桃花ちゃん)

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