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コレがあると便利! 巨大地震に備えて準備したい意外なモノと活用術3選

  • 2017.5.16
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こんにちは。コラムニストの鈴木かつよしです。

以前、筆者が雑貨や医薬部外品を取り扱う商事会社を経営していたとき、震災の被災者の方々にささやかでも自分にできることをしたいと思い、救援物資を送って大変喜んでいただいたことがあります。

自分の商売の守備範囲で主に使い捨てカイロやウエットティッシュなどを送り感謝されたのですが、実はそれ以上に喜ばれた意外なモノがあります。

今回は、巨大地震に備えて準備しておきたい意外なモノとその活用術についてご紹介させていただきます。

●(1)布製ガムテープの使いみちの広さには驚き!

自分としては瓦礫やガラス片などの散乱物の除去に使ってもらえればという気持ちで送った“布製のガムテープ”。これが、自分には想像のつかない用途で活躍してくれたことは驚きでした。

あとで被災者の方からいただいた手紙によると、避難所で女性が着替えたいときなどに適当なボール紙や模造紙などを布テープで壁にとめて、即席の更衣室が作れる というのです。

また、脱臼や亀裂骨折した腕や脚を医師に診てもらうまでの間、とりあえず固定する のにも布製ガムテープが大いに役立ったとのこと。

貼ってもまた簡単にはがせるのが布製粘着テープの特長。

救援物資の入った段ボール箱にいったん封をして保管する際に本来の用途で大活躍したのはもちろんのことですが、布テープの使いみちの広さには本当に驚かされました。

●(2)断水で食器が洗えない状況下で役に立つポリエチレン製ラップ

筆者が20代の数年間を過ごした神戸の街が阪神淡路大震災で壊滅的な被害を受けたとき、やはり甚大な被害をこうむった西宮市に住む旧友から頼まれて送ったのが台所で使うポリエチレン製のラップでした。

旧友によれば、1月の寒い中で家が倒壊し避難所暮らしになった際に、ラップを体じゅうに巻き付けて防寒着がわりに したところ暖かく、とても助かったとのこと。

しかもそれだけではなく、絆創膏がわりの止血用 に使える。

それから、思わず「なるほど」と思ったのは水道が破壊されて水が使えない被災地の状況下で食器を小まめに洗うことはできません。でもラップがあればお皿にラップをかぶせた上から食べ物を盛り 、食べたらラップだけ換えて次の食事のときに使うということができますので衛生的です。

さらに、ヒモやロープがないときには、ラップを用いて紙縒(こより)のように代用のヒモを作ることが可能です。

このようにラップの活用範囲は非常に幅広く、布テープとともに備えておきたいモノであります。

●(3)飲料水として備蓄しておいた水が意外な用途に使える?

最後に、これは筆者が被災地に送ったというわけではなく、関東地方にお住まいの東日本大震災の被災者の方から聞いたペットボトル飲料水の意外な活用法のお話です。

実際に巨大地震に見舞われたとなれば自分の自宅が倒壊しなかったにしても、ライフラインの復旧までには数日を要することが想定されます。

水道が止まり、水洗トイレがその機能を果たせなくなった自宅で本震後の数日間を過ごす際、困るのはトイレの流す水ですね。

『総務省消防庁』では、目安として1人1日3リットルとして3日分の飲料水の備蓄を推奨しています。これは4人家族で2リットル・ペットボトルが6本入り3ケース分に該当します。

その方によれば、いっそのこと10ケース分の水を常時備蓄しておくと、トイレの流す水にもまず困ることはない ということでした。

スーパーやドラッグストアーで探せば安いのであれば2リットル1本で60~70円台の水が売っていますので、10ケース分といっても全部で税込み4千円台程度の出費です。

ぜひ、消防庁が推奨する量以上の備蓄をおすすめいたします。

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いかがでしたでしょうか。こういったお話は筆者が承知しているものにとどまらず、みなさんからも「こんなモノがこんな役に立つよ」といった情報がありましたらぜひお教えいただければと思います。

わが国で暮らす以上、巨大地震に遭遇するリスクは誰にでもあります。みんなで共有いたしましょう。

【参考リンク】
・災害に対するご家庭での備え~これだけは準備しておこう!~ | 首相官邸ホームページ(http://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/sonae.html#c2)

●ライター/鈴木かつよし(エッセイスト)
●モデル/福永桃子

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