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“邸宅”で見る「父が逝った日の空」。(Yaka Matsumoto)

  • 2017.5.16

入り口にひっそりと置かれて、来館者を迎えてくれる蜷川幸雄さんの遺品。
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2016年5月12日。蜷川幸雄さんの命日。一年後の同日の午前中、10日から19日までの10日間だけ開催される展覧会「うつくしい日々 蜷川実花」を訪れました。美術館の入り口、受付のすぐ隣の小棚にひっそりとたたずむ割れた卓上鏡と複数のえんぴつ。無言なのになにか強い存在感を放っているなあと思ったら、幸雄さんの遺品を実花さんがそこに置かれたのだとか。

同じ空間の壁面には実花さんが展覧会に寄せた言葉が来館者を迎えてくれます。訪れた日の外の日差しと写真の中の世界にそそぐ日差しがとても似ていて、原美術館独特の親密で穏やかな空間に身を置きながら展示を眺めていると、白昼夢を見ているようななんともいえない気持ちになりました。

17日水曜日は夜8時まで開館しているそうです。19日の金曜日までと短い短い展覧会ですが、機会があればぜひ訪れてみてください。

原美術館はもともと個人の邸宅として建てられているので、建物の魅力や空間の引力がなんというか、とても個性的です。会期中にいらっしゃれないかたにもぜひこの空間を体感してみていただきたいです。都内の大好きな美術館のひとつです。
蜷川実花〈うつくしい日々〉原美術館
5月10日〜19日
www.haramuseum.or.jp/
参照元:VOGUE JAPAN

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