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心と身体の健康に。負担なくできる「スモールチェンジ」をはじめてみて

  • 2017.5.12
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楽しかった連休も終わり日常の生活に戻っただけなのに、なぜか体が思うように動かない。何となく気分も落ちている……なんてことはありませんか?
平成29年3月に厚生労働省が発表した“平成28年中における自殺の状況”というレポートによると、実は5月は3月に次いで自殺の多い月でもあるとのこと。心身ともに色んな疲れが出やすいときだと言えます。
そこで今回は予防医療推進協会の理事長を務める筆者が、ストレスにもなりうる一大決心が必要な生活習慣の変化ではなく、全国健康保険協会も推奨している小さな変化の積み重ねでできる“スモールチェンジ”についてご紹介します。
 

少しずつ悪化していることに、早めに気づく

良くも悪くも、体や心は小さなことから変化していきます。体ならちょっとした目の疲れ、首や肩のコリ、頭痛、もっとひどくなってくると頭痛から吐き気がするまでに悪化してしまいます。
心の変化も、同じようにいつも当たり前にしていることが何となく億劫になるような小さな変化から、それまで楽しいと思っていたことが、何となく楽しくなくなる。そして最終的には仕事に行くのさえも辛くなってしまうような状態にまでなってしまうことがあります。
 

無理せず始められる“スモールチェンジ”

「これではダメだ」とばかりに、一大決心をして大きな目標を立てて行動を大きく変えるのも悪いことではありませんが、上手くいかなかった場合などは、自己嫌悪に陥って体や心に大きな負担となりかねません。そのため、まずは今のような小さな変化から取り組んでみませんか?

すぐに試せるスモールチェンジの例:

・メイクやヘアスタイルをちょっと変えてみる
・歩くときに意識して背筋を伸ばしてみる
・朝、起きたらカーテンと一緒に窓を開けて外の空気を大きく吸って大きく吐く程度の深呼吸をする
・デスクワークなら文房具を可愛いものに変えてみる
こんな些細な変化をまずは自分に仕掛けてみてはいかがでしょう。「そんな気にもならない……」なんて思うかもしれませんが、やる気を出して何かに取り組むのではなく、何かをやるからやる気が出るということもありますよ。
 

“体のためにする”よりも、“楽しいからする”を見つけよう

例えばダイエットでも「太ってる自分が嫌だから痩せなければならない」と思って取り組むのと、「今よりもオシャレが楽しめて楽しくなりそうだから」と思って取り組むのでは、どちらが無理なく長続きするでしょうか。後者の方が楽しく長続きして目標も達成できそうですよね?
また、体のためにとウォーキングをする場合でも、最初は5分でもいいから気持ちよく感じる距離を歩いてみることから始めると、自然と距離が伸びて無理なく継続できたりします。歩くことに集中しすぎずに周囲の景色を楽しむのもひとつのポイントでしょう。
 
いかがでしょうか? “楽しめる程度から始める”スモールチェンジで、ツライ体調不良や気分的な落ち込みを少しずつ改善してみてください。それでも効果を実感できないときには、早めに専門機関を受診するのも、一人で抱え込まないためには有効な手段ですよ。
【参考】
※ 5月 スモールチェンジはこころの健康にも効果的 – 全国保険協会
※ 平成28年中における自殺の状況 – 厚生労働省自殺対策推進室
【画像】
※ kudla / Shutterstock

【筆者略歴】

佐々木 さゆり

長年の医療業界での経験や40㎏減量の体験を生かし、延べ3万人を超える人の心と体の健康に携わる。総合栄養学・身体機能等を学べる「予防医療指導士」のテキスト監修者でもある。著書は「本当は怖いデスクワーク」

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