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混ぜて、加えて、スープを注いで。3度おいしい、麺の街・盛岡のソウルフード「じゃじゃ麺」

  • 2017.5.1
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盛岡冷麺、わんこそばなど独自の麺文化が根付く岩手県盛岡市。「じゃじゃ麺」も、盛岡人が大好きなソウルフードのひとつ。盛岡エリアには10店舗に近い専門店があり、それぞれにこだわりの味を提供しています。今回はじゃじゃ麺の基本の食べ方と、おすすめ3店を紹介します。

60年、盛岡で愛され続ける麺料理

平打ちの太麺の上にたっぷりの肉味噌、そしてキュウリとネギ。これをよく混ぜて食べるのが、盛岡ならではの麺料理「じゃじゃ麺」です。

今から60年ほど前、「白龍(ぱいろん)」の初代店主・高階貫勝さんが、旧満州で食べた「ジャージャー麺」を独自にアレンジし、提供したのが始まりというこのメニュー。今ではすっかり盛岡グルメの定番になり「どこのじゃじゃ麺が好きか」が議論のネタになるほど。「飲みのシメ」の定番にもなっています。

おいしく食べるコツは「混ぜる」「加える」

じゃじゃ麺をおいしくいただくコツは、何と言ってもよく混ぜること。
麺と肉味噌がムラなく絡むよう、温かいうちに混ぜるのがポイントです。

さらにテーブルにあるラー油や酢、ニンニク、南蛮醤油などの調味料を加え、好みの味付けに整えます。

この「自分好みにアレンジできる」のもじゃじゃ麺の魅力。
「酢は一周、ラー油二周、コショウひと振り」など、自分だけのこだわりを持つ盛岡人も少なくありません。

「3回食べないとわからない」とも言われ、ピッタリの味をみつけた頃にはすっかりハマってしまった、という人も多いんですよ。

食べ終わったら「ちーたんたん」でシメ

じゃじゃ麺の楽しみは、麺を食べたあとも続きます。
テーブルの上に置いてある卵を、お皿(麺を少し残しておくのがポイント)に割り入れ、よく溶いたら「ちーたんお願いします」と店員さんに渡します。

そのお皿にネギ、肉味噌などを加え、麺のゆで汁を注いだものが「ちーたんたん(店によって多少呼び名が異なります)」。じゃじゃ麺のシメに欠かせない卵スープです。

基本の食べ方はどのお店も共通。それぞれにこだわりと個性が光るじゃじゃ麺店の中から、今回は3店を紹介します。

じゃじゃ麺の元祖「白龍」

盛岡の中心部、桜山神社の参道沿いに店を構える「白龍」は、元祖じゃじゃ麺の店。
官公庁街に隣接し、平日は近隣で働く地元民、休日には観光客がつくる行列も名物になっています。

挽肉やニンニク、ゴマなど15種類の素材を入れて熟成させた肉味噌は、コクがありまろやか。モチモチとした平打ち太麺との相性も抜群です。

盛岡のじゃじゃ麺文化を築いてきた、ザ・スタンダード。じゃじゃ麺ビギナーにまずは食べてもらいたい一品です。

2種類の麺を楽しめる「㐂作」

盛岡駅東口から車でおよそ15分、肴町商店街のアーケード内にある「㐂作(きさく)」。
肉味噌は、子どもでも食べやすいように塩気が控えめ。ほのかに醤油の風味が感じられるのも特徴です。通常の白い麺を使った「白じゃじゃ」と、麺に唐辛子を練り込んだ「赤じゃじゃ」の2種類あるのもユニーク。量も6段階から選ぶことができます。

夜には居酒屋として営業。お酒を楽しんだ後にじゃじゃ麺でシメるのが、この店の定番スタイルです。

じゃじゃ麺のニューフェイス「羽琉」

盛岡駅から車でおよそ20分。赤いドアとテラスがおしゃれな「じゃじゃめん家 羽琉(はねる)」。開店して2年目ながら、早くも人気を集めています。

肉味噌には、通常使われる豚肉ではなく鶏肉を使用。たっぷりと振られた白ゴマとの相性もよく、まろやかな味わいです。調味料にもこだわり、ラー油と南蛮醤油は自家製。ニンニクは良質なニンニクの産地として知られる青森県田子産を使っています。

じゃじゃ麺とラー油は全国発送も対応。店の前には自動販売機もあり、いつでも購入ができます。一見シンプルですが、食べれば食べるほどクセになるじゃじゃ麺。食べ歩いてお気に入りの一皿を見つけてください。

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