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今なら理解できる? 子育て中に母親の苦労が分かったエピソード3つ

  • 2017.4.29

こんにちは、佐原チハルです。

“友達親子”なんて言葉が話題になり、「仲が良すぎるのも問題だ」と言われるほど、現代の母娘間の関係は良好なものと思われることが多いです。

しかし、実際は「お母さんみたいにはなりたくないなって、正直思ってた」という声を聞くことも少なくありません。そして、「なりたくないって思っていたのに、自分も同じことしてるって気付いてしまった……」という声も。

今回は、そんなママたちの「母親と同じことしてたって気付いてしまった!」という声をご紹介してみたいと思います。

●(1)子どもに「そんな格好で寒くない?」と思ってしまった

『うちの母親は心配性で、子どものころはすぐ「もっと暖かい格好をしなさい!」って叱られていたんです』(30代・1歳の子のママ)

“子どもに厚着をさせたがる”存在といえば祖父母、というイメージも強いですが、この方の場合はお母さんで、冬場はずっと厚着をさせられていたそう(都内でお育ちの方です)。

『厚着は動きにくいし、学校でも恥ずかしくて、すごく嫌だったんです。でも先日、私も息子に同じことをしている、って気付いてしまいました』

息子さんの通っている保育園は、当然ですが園内の温度が適切に管理されています。また園の先生たちからは「子どもは大人よりも少しくらい薄着でも大丈夫」と言われていて、送り迎え時の外套の下は、厚着にしすぎないよう言われてもいるそうです。

『周りと比べ、うちの子だけ厚手の服を着ていることに気付いて愕然としました』

寒いときに暖かい格好をさせるのは、もちろん間違いではありません。“冬でも半袖・短パン”のようなスタイルが正しい、というわけでもありません。

けれど『大人の私が寒いからって、子どもも寒いとは限らないんですよね』と考え直したとのことです。

また、厚着をさせてしまうのは “子どもを本当に心配しているから ”だったのだと気付き、お母さんのことを許してみようかとも思えたそうです。

●(2)“専業主婦”になってしまった

『うちの母、専業主婦だったんです。父に「誰のおかげで飯が食えると思ってるんだ」って言われて、逆らえないのを見ていたから、私は絶対に仕事を続けようって思ってました』(30代・1歳の子のママ)

父親を「怖い」と感じると同時に、そこから脱却しようとしない母親に対し、もどかしさや頼りなさを感じていたそう。

『でも、私も今では専業主婦です。一度専業になると、復職するのってすごく難しいんですね 』

妊娠中の体調不良により、仕事の継続を断念したのだそうです。この方の自治体はいわゆる“保育激戦区”ではないそうですが、それでも求職での保育園利用は絶望的だそう。

『仕事なんて、しようと思えばできるものだと思っていました。でも、全然そんなことなかった。気持ちがあってもどうにもならない。母の苦労も、今なら少しわかる気がします』

●(3)夫への文句を言えないでいる

『うちの母、父への文句をいっつも本人に言わないで、私に愚痴ってたんです。それを聞くのがツラくて、すごく嫌だったので、私は「ちゃんと本人に言うぞ!」って思ってたんです』(30代・3歳の子のママ)

そんな思いがあり、結婚相手は“言いたいことを言い合える”関係であることを必須条件に選んだそう。けれどそんな相手とも育休を機に、関係性が変わってしまったそうです。

『育休中は夫と違い、私は仕事をしていません。ずっと家にいるんだから、家事は私がやるのが当たり前だって、私も思ってしまったんです。それで、「もっと家事をして欲しい」って、たったそれだけのことが言えなくなってしまいました』

育休をとったことによる“言いにくさ”は、復職した今もあるそう。

『私は時短勤務だし、仕事量が少ない分、家事をやるのはやっぱり当たり前なのかなって思ってしまって。もっと家事をしてなんて、わがままなんじゃないかって思っちゃうんです』

直接文句を言えないお母さんの気持ちが心底わかってしまった、とのこと。

『でも、だからって子どもに愚痴るのは、やっぱり無し だと思うんです。だから私はそうならないようにってだけは、すごく思っています……』

最近、分担について一度ちゃんと話してみよう、と決意を固めたところなのだそうです。

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「あんな風になりたくない」と思っていたお母さんと同じだ、と気付いたとき、みなさんとても複雑な気持ちになるのだそうです。

ショック、お母さんを許してあげたいと思う気持ち、それでも許せないと思う気持ち、悲しい気持ち、理解と親しみがわくような気持ち、などさまざまです。

実は筆者も、「ああいう母親にはなりたくない」という思いを抱いていた子どもでした。たくさんの複雑な感情も糧にして、うまい具合に、自分の子どもと向き合っていきたいですね。

●ライター/佐原チハル(フリーライター)
●モデル/貴子(優くん、綾ちゃん)

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