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本が誘う、まだ知らない世界へ! 今月のオススメBOOK3選

  • 2017.4.29

「そうよ、ずるいの、わたし」 不可思議でいとおしい、18の短編 『ぼくの死体をよろしくたのむ』

『ぼくの死体をよろしくたのむ』川上弘美 小学館 1500円
亡父の幼なじみである璃莉香と会うのは年2回。そんなとき手に乗るほど小さな男性と出会い……。奇想あふれる表題作のほか、魔法を使う少年や見慣れぬ動物も登場。著者らしい普段着ファンタジー。

人生の「冬」の季節を迎えて。 名作家による、メモワール 『冬の日誌』

『冬の日誌』 ポール・オースター 柴田元幸訳 新潮社 1900円
現代米文学の巨人が、自らを「君」と呼びつつ半生を語る。大ケガした12歳、初体験したフランスへの船旅、母を亡くした際の混乱と悲しみ。「君はもう若くない」。率直で温かな文章がしみる本。

春樹文学のショーケース! 画家が見た、もうひとつの世界 『騎士団長殺し』第1部・第2部

『騎士団長殺し』第1部・第2部 村上春樹 新潮社 各1800円
妻からの別れ話を機に、山の古い家を借りた画家の私は、ある男に肖像画を依頼される。屋根裏で見つけた一枚の絵、謎めいた男、彼の秘密。超自然的な出来事が連続する、1000ページの大長編。

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