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ご褒美に一度は泊まってみたい!カモミールに囲まれた日本初のビオホテル「八寿恵荘」

  • 2017.4.29
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北アルプスの山々に囲まれた長野県池田町に、カモミールを使ったスキンケアアイテム「華密恋(かみつれん)」を製造・販売している「カミツレ研究所」があります。また敷地内には「八寿恵荘」という日本ではじめて“ビオホテル”認証された宿泊施設もあるという事でGW前、一足お先に訪ねてきました。

北アルプスに囲まれた「カミツレの里」とは?

“訪れるすべての方が心からリラックスできるような場所となるように”と「カミツレの里」をつくった創業者、北條晴久さんはその昔、カモミールの研究者でもあった先生により大病を治してもらった事から、そのカモミールで何かお役に立つ事がしたいと1982年、故郷でもあるこの地に「カミツレ研究所」を立ち上げました。ちなみに、カモミールの中でも“ハーブの女王”とも言われるジャーマンカモミールの和名を“カミツレ”と呼ぶそう。

オーガニックショップなどでもおなじみの、カモミールを使ったスキンケアアイテム「華密恋(かみつれん)」は、この「カミツレ研究所」からうまれ、この地で原料カモミールの栽培から製品の製造・販売まで行われています。

そして2015年の5月に、もともと保養所として使っていた昔ながらの宿泊施設だった「八寿恵荘(やすえそう)」を、自然素材にこだわってリノベーションをかけ、日本では第1号として“ビオホテル”認証されてリニューアルオープンしました。

あらゆるところ、全てにこだわった宿泊施設「八寿恵荘」

アメニティーはもちろん「華密恋」

まずご紹介したいのが浴室。北アルプスの清らかな水を、環境にやさしい木質チップのボイラーで沸かしたお湯に「カミツレ研究所」でつくられているカミツレエキスをたっぷり入れた、この施設自慢の『華密恋の湯』。カモミールが咲く時期には、窓の外一面に広がるカモミール畑を眺めながら至福のひとときが過ごせます。また、洗い場や洗面所、トイレまでと至るところに「華密恋」のアメニティーが勢揃いしていて、いつでも自由に使う事ができます。製品はロビーで販売しているので、使ってみて気に入ったら帰りに購入する事もできます。

8種類の木が使われた館内

八寿恵荘は、すべて地元で採れた8種類の無垢材を使ってつくられています。床は断熱に優れているこの地域の名産であるアカマツ、水まわりやダイニングは水分に強いサクラ、階段は丈夫なヒノキなど、それぞれ木の性質を生かして使用されています。また、お部屋の名前もこの8種類の木の名前がつけられていて、お部屋の表札とキーホルダーも名前通りの木材が使われているので、木目の柄や触り心地を通して、少しづつ木の名前にも詳しくなりそうですね。また、バスタオルから寝具までファブリックは全てオーガニックコットンを使用。お布団は職人さんがていねいに仕上げた昔ながらの少し重ためのもの、また枕カバーはカミツレを使いきれいな黄色に染められています。

ベースは毎日カマドで炊くごはん

八寿恵荘で提供されるお料理は「安心で体にやさしい味」をモットーに、毎日カマドで炊くごはんや施設内の畑で作っている野菜をはじめ、BIO認証基準をクリアした厳選された四季折々の食材が味わえます。また希望者は食べるだけでなく、カマドのごはん炊き体験や、農業体験で収穫した野菜を共有のミニキッチンで自分で調理する事も可能ですので、お料理に関心がある方には嬉しい施設になっています。

楽しみ方はたくさん

今回の取材では、「華密恋」製品をつくっている「カミツレ研究所」の工場も見学させていただきましたが、ご宿泊の方も見学できるようになっています。私もそうですが、もともと「華密恋」製品を使っている人は、見学すると更に“こんなに丁寧につくられているんだ”という事がわかり、一層カモミールのありがたみが増えました。
工場見学の他にも、「カモミール収穫体験」や「カミツレ花まつり」など、一年を通して季節にあったさまざまなイベントが開催されているそうですので、それに合わせて訪れる計画をたてるのもいいですね。

ラウンジにある薪ストーブは、単純に灯りにいやされる、くつろぐだけでなく「自然と人が集まる場になって出会って欲しい」という思いで作られたそう。こういった人の動線や安心できる食べ物・ファブリック・建材など総合して「過ごし方」という観点から、2016年に八寿恵荘はグッドデザイン賞を受賞したそうです。
前から聞いた事があってどんなところか気になっていた方、「華密恋」製品が好きな方、今回施設や製品を初めて知った方、あらゆる方が様々に楽しむ事のできるカミツレの里に、次のお休みを使って訪れてみてはいかがでしょうか。
writer / ozakimay photo / ozakimay

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