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ミラノサローネで一目惚れ! フォトジェニックなインテリアTOP6。

  • 2017.4.20
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毎年4月にミラノで開催される国際家具見本市、通称ミラノサローネ。デザインウィーク中は、30万人が訪れるというフィエラの見本市会場だけでなく、ミラノ市内全体がデザイン&インテリア一色に染まります。2017年、おさえておきたいフォトジェニックな話題を厳選してお届け!

ルイ・ヴィトン×スターデザイナーによるリュクスな旅オブジェ。

言わずもがな、旅行用トランクからスタートしたブランド、ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)。2012年からは、カンパーナ兄弟、パトリシア・ウルキオラ、マルセル・ワンダースなど、世界の第一線で活躍するデザイナーたちが旅にインスパイアされたオブジェを創造し、ルイ・ヴイトンが形にするというオブジェ・ノマド・コレクションをスタートさせている。

今回のミラノサローネは、既存のアイテムに加えた新作10点のエキシビジョンとなった。インディア・マダヴィと吉岡徳仁をデザイナーに迎え、超豪華な布陣のもと、ハンモックやデッキチェア、折りたたみスツールなどのトラベルアイテムをお披露目した。

新作のなかでもルイ・ヴイトンならではの緻密なクラフツマンシップが光っていたのが、精巧な寄せ革細工が施された折りたたみローテーブル「Talisman Table」(インディア・マタディ)に、レザーベルトを立体的に編み込んだ「Diamond Screen」(マルセル・ワンダース)。旅と共に歩んできたブランドの伝統と技術、現代のデザイナーたちのクリエイティビティが奏でる、挑戦的でフォトジェニックなコレクションとなった。

エルメスのウォールペーパーがブレラ地区をジャック。

毎年、エレガンスを極めたエキシビジョンで来場者を唸らせるエルメス(HERMÈS)のホームコレクション。暗転した会場のなかに家具を浮かび上がらせた昨年の展示とは正反対に、今年は南イタリアを彷彿させる真っ白な煉瓦の壁とテラコッタタイルの床に、光と影を印象的に落とした会場演出だ。ラタンとメープル材を用いたサービスワゴンや、グラフィカルな模様を配した磁器コレクション等、素材の持ち味を活かしたオブジェが見事に会場に溶け込んでいた。

今年は会場外でも遊び心のある演出を実現。イタリア出身でパリを拠点に活躍するアーティストのジャンパオロ・パニ等による新作の壁紙が、ブレラ地区の象徴的な建築物をラッピングし、道行くひとの視線をさらっていた。

90歳のカッシーナが提案する近未来のインテリアとは?

イタリアを代表する家具ブランド、カッシーナ(CASSINA)は2017年で設立90周年。今年のミラノサローネでは、過去を振り返るだけでなく未来の新しいインテリアを考察した記念書籍『This will be the Place.』をテーマに、カッシーナのアートディレクターを務めるパトリシア・ウルキオラがインスタレーションを展開した。

ロケーションに選んだのは、スイス人建築家ユニット ヘルツォーク&ド・ムーロンが設計したミラノの新名所、ジャンジャコモ・フェルトリ ネッリ財団本部ビルだ。最新テクノロジーにカッシーナならではのマスターピースをピンク&ポップなカラーリングで掛け合わせる。ウルキオラ流の近未来住空間が、この建物の特徴的な形状である線形のフロアにフィットしていた。

フューチャリスティックな空間にマッチしたスタッフユニフォームはジェントゥッカ ビニがデザイン。デニムのジャンプスーツというセレクトにも脱帽!

キュートなアート! 50年分のコンポニビリが大集合。

カルテル(KARTEL)を代表するプラスチック製収納家具「コンポニビリ」が1967年に発売されて、今年で50年。アンナ・カステッリ・フェリエーリがデザインした不朽の名作のアニバーサリーイヤーを祝して、ミラノ市内のカルテルのフラッグシップショップでは、50年の歴史のなかで生まれたモデルを時代別に見せるとともに、アントニオ・チッテリオ、アレッサンドロ・メンディーニ、吉岡徳仁など現代の著名なデザイナーたちがカスタマイズした特別なコンポニビリを展示した。

取っ手の穴を顔に変えたファビオ・ノヴェンブレ、同じくカルテルでベストセラーとなっている自身のオブジェ「ニョメスアッティラ」とコンポニビリを合体させたフィリップ・スタルク、マットな白い質感が革新的なネンド(nendo)など、デザイナーたちの遊び心と個性が光るエキシビジョンだった。

吉岡徳仁とLGが魅せる、SFなOLEDライティング空間。

S.Fをテーマに吉岡徳仁のアートとLGの最新テクノロジーを融合させた光のインスタレーション「TOKUJIN YOSHIOKA x LG : S.F_Senses of the Future」が、2017年のミラノデザインアワードを受賞した。ミラノデザインウィークに出展された作品のなかから最も優秀な作品に贈られる名誉ある賞だ。

トルトーナ地区の会場前にできた行列を抜けると、真っ暗闇のなかに忽然と浮かび上がる「太陽の壁」と、未来の椅子「S.F chair」。3万枚近いOLEDを用いたという幅16メートル×高さ5メートルの太陽の壁から放たれる光は、眩しさよりも神々しさという言葉が似合う。

壁の前には、極薄のサイネージパネルで構成された16脚のチェアが整然と並び、光、映像、音の波が私たちを異次元へと誘う。ポエティックな現象のなかに身を置くと、まるでSF映画のワンシーンにいるようだった。

グラフィカルとサスティナブルを共存。カリモクが貫く新スタンダード。

年々、ミラノサローネで存在感を増しているジャパニーズブランドと言えば、日本産広葉樹を用いてサスティナブルな木工家具を提案するカリモクニュースタンダード(KARIMOKU NEW STANDARD)。今年は、ミラノサローネ家具見本市のフィエラ会場に初出展し、世界のインテリアブランドと肩を並べて独自の世界観を凝縮した空間展示を行った。

なかでも注目したいのが、カリモクニュースタンダードのアイコンと言えるカラーウッドシリーズに満を持して仲間入りした「カラーウッドチェア」。一見シンプルに見えるこのチェアは、テーブルと同様にグラフィカルに木材を合わせ、固定部品が見えないようシェル状に組み立ててている。日本らしい控えめなデザインのなかに卓越した木工技術が隠れている。もちろん、申し分ない座り心地だった。
参照元:VOGUE JAPAN

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