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桃山画壇の巨匠「海北友松」の大回顧展が京都で開催!

  • 2017.4.10
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狩野永徳や長谷川等伯と並び称される、桃山画壇の巨匠・海北友松(かいほうゆうしょう)(1513〜1615)。その画業と生涯を紹介する史上最大規模の大回顧展が、今年開館120周年を迎える京都国立博物館の特別展覧会として開催。

重要文化財「雲龍図」(右隻) 海北友松 建仁寺(京都) 慶長4年(1599) 通期展示

近江の戦国大名・浅井家に仕え、「家中第一の剛の者」とうたわれた綱親(つなちか)を父にもち、その父や兄を戦で次々と失う。武門の再興を夢見ながらも、刀を絵筆に持ち替えて戦国の世を生き抜いた友松。いま遺る作品のほとんどは、狩野派に師事し、60歳を目前に独立をした以降の晩年期のもの。鋭い筆使いが駆使された気迫あふれる水墨画や、詩情豊かな大和絵金碧画などは、ほかの誰とも似ていない、まさに友松が独自に切り拓いた画境である。

本展では、その晩年期の代表作を中心に、数少ない初期作や新発見・初公開の作品、さらに諸人との幅広い交流の跡を物語る書状や文書類などを数多く展示。

友松が得意とした、圧倒的なスケール感と墨の気迫を前面に押し出した「龍図」作品を集めたドラゴンルーム。当代一流の文化人との交流で磨かれた感性が生み出した、華やかで叙情あふれる金碧画の世界。そして、友松の最高傑作として知られる「月下渓流図屏風」が、約60年ぶりにアメリカからの里帰り。また、友松の生涯を描いた直木賞作家・葉室麟氏と京都国立博物館学芸部長・山本英男氏との対談など、見逃せないイベントも目白押し。見どころ盛りだくさんの展覧会で、武士の気概と絵師の誇りを併せもった友松の知られざる世界を堪能したい。

重要文化財「竹林七賢図」 海北友松 建仁寺(京都) 慶長4年(1599) 通期展示(ただしこの場面は前期展示、4/11~4/30)

重要文化財「花卉図屏風」(右隻) 海北友松 妙心寺(京都) 桃山時代(17世紀) 通期展示

「月下渓流図屏風」 海北友松 ネルソン・アトキンズ美術館(米国) 桃山時代(17世紀) 通期展示 Photography by Mel McLean, courtesy of the Nelson-Atkins Museum of Art

特別展覧会「海北友松」

会期:4月11日(火)〜5月21日(日)

開館時間:9時30分〜18時(金・土は20時まで、入館は閉館の30分前まで)

京都国立博物館 平成知新館(京都市東山区茶屋町527)

tel:075-525-2473(テレホンサービス)

観覧料:¥1,500

http://yusho2017.jp

 

ワークショップ:「描いてみよう! 墨の線」

記念座談会:「日本美術応援団、海北友松を応援する!!」4月15日(土)

講演会:対談「海北友松を語る」4月22日(土)

「孤高の絵師・海北友松」4月29日(土)

「友松の作品-剛と柔・漢と和」5月13日(土)

※詳細は公式HPにて要確認

 

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