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トレスポの続編にユアン・マクレガー「僕らにとってもまさかだよ(笑)」

  • 2017.4.5
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トレスポの続編にユアン・マクレガー「僕らにとってもまさかだよ(笑)」

オネエ系映画ライター・よしひろまさみちさんの映画評。今回は『T2 トレインスポッティング』を取り上げます。

“トレスポ”と聞いてピンとくる方は、おそらくあたしと同世代~! なぬ、知らぬとな!? 20年前に“渋谷系”を総括するかのごとく現れた大ヒット映画『トレインスポッティング』のことよ~。薬物中毒の若者たちの大暴走を描いた破天荒映画だってのに、あのときの熱狂ったら。とにかくキャラがカッコいいったらありゃしない、ってので、ファッションアイコン的な作品になったんだもの。あれからもう20年…(遠い目)。まさかの続編が登場よ。「僕らにとってもまさかだよ(笑)」と言うのは、主人公のレントンを再び演じたユアン・マクレガー。
「20年も経ってあの頃のことを思い返す機会が巡ってくるなんて思いもしなかった。今となれば、総じてイイ時代だったと思うけどね(笑)。役者として、自分自身として、今回演じたキャラを通して、若かったころについて考えさせられたんだよね。むしろ自分の内面を見つめ直さないと続編は演じられなかったと思うし、これが10年前、すなわち僕らが30代だったとしたら、今回とは全然違う映画になったはずだよ」
なんと、映画の中も現実と同じく20年が経過している設定。しかも、クズ男たちはクズのままというのが、逆に愛せる~! 完全に更生してたらガッカリしちゃうわよ!
「撮影に入る直前に前作を見直したんだけど、スゴイ映画だと改めて思ったよ。長いこと観ていなかったから余計に驚いたし、あの時の監督は今の僕よりも若いってのが一番ショックだったね(笑)。今回のレントンたちは20年前の事件を全員消化できぬまま、どこか引っかかりを持っているんだ。それに、クズはクズなんだけど、若さだけで暴走していたあの頃とは違って、無謀ともいえる勢いは失ってる。そういう現実を直視するのも、あの時代を共有した人たちなら共感してくれると思うな」
さぁ、この残酷な現実。あの時を生きたみんなでシェアしましょ!
ユアン・マクレガー 1971年3月31日、スコットランド生まれ。’96年の『トレインスポッティング』で一躍世界的人気を得て以降、『スター・ウォーズ』シリーズ(’99年~)など、大作へ引っ張りだこ。
監督/ダニー・ボイル 出演/ユアン・マクレガー、ロバート・カーライルほか 配給/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 4月8日より、丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
ョー。
※『anan』2017年4月12日号より。インタビュー、文・よしひろ まさみち(オネエ系映画ライター)
(by anan編集部)

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